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マーケティングにおける動画活用の動向 今後は「パーソナライズ化」が成否を分けるカギに?

オウンドメディア上で実現できる、一歩先の動画活用

 デジタルマーケティングでは、見込み客や顧客の意向をシステムログという形で取得し、デジタル的に解釈することが求められます。「Think Like Publisher」というコンテンツマーケティングの考え方に習うと、動画の世界では「Think Like Broadcaster」のように、放送局がどのように視聴者を惹きつけるか、という考え方を取る必要があります。

 文字や画像の記事で読者の目線を追うことは難しいですが、動画では視聴履歴からどの程度の情報が視聴者に渡ったかを把握することが可能です。したがって、オウンドメディア上の訪問者がどのような経緯・前提知識・検討状況なのかを把握しつつ、その訪問者に最も適切な動画を提供すると、その視聴結果に基づいて、次の手をより高い精度で決定することができます。

 動画の目的にあわせて、たとえばブランドの理解、製品理解の深度など、視聴者の目的を満たしたかどうかを視聴データに基づいて判断できるようにしておき、CRMやMAへ視聴データを連携させれば、マーケティング・営業プロセスの中で見込み客や顧客のステージ管理に活用できるのです。

「インタラクティブ動画」で視聴者の行動を把握

 また、ここで注目されているのが「インタラクティブ動画」です。大規模イベントで配信された動画をオンデマンド形式で配信する場合、単なる再放送のように公開するのではなく、チャプターを入れる、途中でクイズを入れる、アンケートを取るなどして、視聴者の動画上での行動を把握できる仕組みを作るのがおすすめです。具体的には、クイズが不正解だった人には、正しい情報をメールマガジンで提供する、担当営業をフォローアップ回すなど、インタラクティブ動画を通してより精緻な顧客管理を行います。

 ブライトコーブのプラットフォームでは、これらのようなインタラクティブ機能を、施策の担当者が簡単に設定することができます。これまでイベントやライブは一回きりの施策でしたが、このようなインタラクティブ機能を付加することによって、費用対効果の最大化を図ることにもつながるでしょう。

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今後、動画活用は「パーソナライズ化」がキーになる

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この記事の著者

国谷俊夫(クニヤ トシオ)

大規模コンピュータシステム、大規模インターネット配信、マーケティング、セールスのテクノロジー領域で20年の経験を持つ。講演、執筆、コーチング、および特定の専門産業に特化した技術チームのマネジメントで実績がある。2020年7月より現職にて国内の技術部門を統括。特に超大規模プロジェクトにおける国を超えたテクノロジーチー...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2022/03/18 07:00 https://markezine.jp/article/detail/38407

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