SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

MarkeZine Day 2022 Spring(AD)

オーガニックコスメのネイチャーズウェイが展開する、店頭体験を補うデジタルコミュニケーション

 「ナチュラグラッセ」など、ナチュラル・オーガニックコスメを提供するネイチャーズウェイでは、コロナ禍による需要の変化でコスメ業界が変革を求められる中、デジタル戦略の変革に着手。MarkeZine Day 2022 Springでは、同社のDigitalグループ SNS・動画チーム 西宮 彩子氏が試行錯誤したInstagramやYouTube、SEOコンテンツの再構築について、SEO支援ツールMIERUCAを提供するFaber Companyの月岡 克博氏と意見を交換した。

コロナ禍で店頭での顧客体験の提供が困難に

月岡:まず、ネイチャーズウェイがどのような事業を展開しているか教えてください。

西宮:ネイチャーズウェイは、2022年で48年目を迎える企業で、ナチュラルやオーガニックに特化した化粧品を提供しています、自社でラボや工場、原料となるハーブを育てる農場を所有しており、自社ブランドの製造から販売まではもちろん、海外コスメブランドの輸入販売も行っています。

左:株式会社ネイチャーズウェイ Digitalグループ SNS・動画チーム 西宮 彩子氏 右:株式会社Faber Company 執行役員 IMC部 エグゼクティブマーケティングディレクター月岡 克博氏
左:株式会社ネイチャーズウェイ Digitalグループ SNS・動画チーム 西宮 彩子氏
右:株式会社Faber Company 執行役員 エグゼクティブマーケティングディレクター 月岡 克博氏

月岡:西宮さんはコロナ直前である2020年に入社されたと聞いていますが、コロナ禍で化粧品業界を取り巻く環境はどのように変化したと感じていますか。

西宮:緊急事態宣言によって外出できない状況が続き、化粧品業界は大きな打撃を受けました。特にメイクアップカテゴリー商品の店頭での売上が下がっています。

 人に会う機会の減少にともない、化粧をする機会も減っていることが大きな理由です。その一方で、自分の体や肌をいたわるボディケアやスキンケアのカテゴリーの需要は高まっています。

月岡:商品の選び方や顧客体験にも変化があったのでしょうか。

西宮:これまで店頭では、自分の手につけて香りや発色を確認し、より詳しく知りたい場合はショップスタッフに相談するのが一般的な顧客体験でした。しかし、店舗が閉まっていたり、店頭からテスターが撤去されていたりする状況ではこのような体験が提供できません。そこで私は、店頭での接客や感覚を補完する体験をデジタルコンテンツで補完したいと考えました。

デジタル接点の見直しを実施

月岡:店頭での接客を補う体験を提供すべく、デジタルにおけるタッチポイントの整理、再構築に取り組まれたのですね。

 元々Webサイト、ECサイト、Instagram、Facebook、Twitterなど様々なタッチポイントをお持ちでしたが、当初はどのような課題がありましたか。

西宮:コロナ禍の前は、新商品やブランドの世界観に関する情報の発信が中心でした。しかし、店頭で商品に触れる機会が減っていますので、よりお客様に寄り添った情報発信が必要だと考えたのです。

 SNSといっても、Instagram、Facebook、Twitterそれぞれの特性が違います。また、Instagramであればフィード投稿にストーリーズ、ライブ、リールなど機能別に向き合うべきお客様が変わります。そうしたタッチポイントごとのお客様像を細分化して、コミュニケーション方法を整理したのです。

月岡:再構築だけでなく、新たにYouTubeチャンネルの立ち上げやSEOを意識したコンテンツの制作にも取り組まれたそうですね。

西宮:YouTubeはブランドの公式チャンネルはあったので、それとは別に自社に複数あるブランドの垣根を越えて紹介できるオーガニックコスメのセレクトショップのようなチャンネルを作りました。これまで出会えなかったお客様が、YouTubeにはまだたくさんいるのではと思ったためです。

 SEOを意識したコンテンツも以前から制作していたのですが、さらなる強化に取り組みました。

次のページ
お客様に寄り添ったコンテンツ発信のポイントとは?

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
MarkeZine Day 2022 Spring連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

森 英信(モリ ヒデノブ)

 就職情報誌やMac雑誌の編集業務、モバイルコンテンツ制作会社勤務を経て、2005年に編集プロダクション業務やWebシステム開発事業を展開する会社・アンジーを創業。編集プロダクション業務においては、IT・HR関連の事例取材に加え、英語での海外スタートアップ取材などを手がける。独自開発のAI文字起こし・翻訳ツールなど...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2022/04/20 10:30 https://markezine.jp/article/detail/38684

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング