日本リカバリー協会は、日本疲労学会、神戸リサーチコンプレックス協議会、ベネクスと共同で「日本の疲労状況」を分析し発表した。
男女総合の疲労状況、慢性的に疲れている人が多い結果に
まず、男女総合の疲労状況を2017年から2021年の推移で見ると、2020年の「元気な人」は、2017年の調査開始から最も少ない17.7%に。一方「慢性的に疲れている人」は43.1%と、最も多い結果となった。
※2017年から2020年までは20~69歳。
男性よりも女性の方が疲労傾向にあり
次に男女別に分けて集計した。結果「疲れている人」の割合は男女で大きな違いは見られなかったが、「慢性的に疲れている人」は、女性が3.1ポイント多い結果に。女性は「元気な人」が17.5%と男性より4.5ポイント少なく、男性よりも女性の方が疲労傾向にあることがわかった。
20代・30代女性の「元気な人」はわずか1割に
最後に年代別で疲労状況を集計した。男女共に年代が上がるほど「元気な人」が増え、「疲れている人」「慢性的に疲れている人」の割合が減少。また60代・70代では「元気な人」が「慢性的に疲れている人」の割合を大幅に上回っており、50代を境に、現役世代とシニア世代で二極化が見られた。
特にに20代・30代女性は「元気な人」がわずか1割にとどまった。一方「慢性的に疲れている人」は5割を上回り、若い女性の疲労が深刻な状態であることがわかった。
【調査概要】
調査方法:インターネットによるアンケート調査(調査会社モニター活用)
サンプル数:1.スクリーニング(SCR)調査10万人(男女各5万人)
※都道府県分析に必要な数(各県男女とも500サンプル以上)を確保し、その後人口比率(都道府県、年代、有職割合)でウエイト修正し、仮想の日本全体像データを作成
2.本調査1,248人(元気な方:624人、疲労状態の方:624人)
調査内容:疲労状況(日本疲労学会指標)、ストレスチェック(B項目)
※厚生労働省様指標、生活や仕事の満足度(well-being)、パフォーマンス満足度(プレゼンティズム)、その他ライフスタイル項目
調査日時:2021年11月15日~12月20日
調査目的:1.新型コロナウイルスの社会ストレス、疲労状況の研究・発信 2.ポストコロナ社会の価値変化・ストレスの変化の研究・発信 3.コロナ禍、ポストコロナの疲労・ストレスを切り口としたマーケティングデータの取得
【関連記事】
・半数以上の高校生が「毎日スマホゲームで遊ぶ」/男女別でプレイするシーンに違い【LINEリサーチ調べ】
・情報過多で約7割が「ウェビナー疲れ」? 参加理由のトップは「業務のため」/ファストマーケティング調べ
・ママのよく見る広告、SNSが70.4%とテレビCM19.7%を大きく引き離す【mamatas調査】
・ふだんラジオを聴く人は約5割/10~20代はスマホで、30代以上は車で聴取【LINEリサーチ調査】
・Twitterユーザー、6割以上が投稿された情報をきっかけに購買・来店【アライドアーキテクツ調査】