金融、メーカー、エネルギー会社など多種多様に支援
MZ:業界を絞らないというお話でしたが、実際にどのような業界や経営課題の案件が多いのでしょうか。
大畑氏:2020年に発表していますが、戦略的なデータの利活用を目的に三井住友カード様と業務提携を行っています。金融分野でいえばそれ以外にも、損害保険会社の蓄積データの活用支援や、銀行における会員情報の活用支援など様々な引き合いをいただいています。
また、消費財メーカーにおいては、クライアントが保有するデータやマクロミルの購買データを統合的に管理するDMP構築の支援や、それらを活用した顧客分析、広告配信の実行なども行っています。少しマーケティングとは縁が遠い業界でも、たとえばエネルギー会社において、ERPに蓄積されたデータを活用しデータドリブンで意思決定をしていくためのKPI策定やダッシュボード構築などのご支援もさせていただいています。
MZ:マーケティング全般のコンサルティングということですが、本当に業界問わず、やりたいことも幅広いんですね。
大畑氏:そうなんです。だからこそ、積極的な人材採用が肝になると考えています。

幅広い人材とデータを活用し、マーケティング課題に対応
MZ:具体的にどんな人材がこの領域では活躍できるのでしょうか?
大畑氏:企業のマーケティングにおけるバリューチェーンすべてをカバーしたいという想いがあることから、多種多様なバックグラウンドを持つ人材が活躍できる場が広くあります。実際、広告代理店、SIer、事業会社、コンサルティングファーム出身などのメンバーが在籍していますし、もちろんマクロミル出身のデータサイエンティストも含め、プロジェクトによって様々な人材がコラボレーションしそれぞれの分野のエキスパートとして活躍しています。
MZ:他のコンサルティングファームやデータ事業会社にはない、エイトハンドレッドのアドバンテージは何でしょうか?
大畑氏:マーケティング領域に特化し、クライアントのトップライン成長に寄与するということを本当に実現できるのが、エイトハンドレッドの強みだと思います。
また、マクロミルグループ全体でいえば、リサーチやデータ提供も含めて最適なソリューションを常に提供し続けることは、企業がマーケティングを進めるうえでのムリ・ムダ・ムラをなくすことだと言えます。クライアントを通じて間接的にではありますが、サステイナブルに世の中全体を良くすることにも寄与できると考えています。
MZ:最後に、今後の事業展開について教えてください。
大畑氏:クライアントの課題はまさに八百万なので、課題に沿った最適な提案を着実に行っていきます。そのうえで、マクロミルが元来保有しているデータ分析の強み、SOUTHが持つマーケティング戦略構築などの強みを融合し、あらゆるプロジェクトにおいてクライアントの持続的な成長に貢献していきたいと思います。クライアントの包括的なパートナーになることを目指し、その結果として、我々の事業も拡大させていきたいと考えています。