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クリエイターとコラボレーションを行う際、気をつけたいこととは?──クリエイターエコノミーという潮流

アウトソースではなく、コ・クリエイションを

 最後のポイントが、アウトソース(外注)ではなくコ・クリエイション(共創)することです。

 クリエイターは、彼らにしか作れない世界観を持つエンターテイナーです。企業がクリエイターとコラボレーションし、成果を生むためには、そのクリエイティビティを最大限発揮してもらうことが重要になります。

 一方で、商品を理解しているのは企業の担当者です。PRする商品のブランドコンセプトやターゲットやベネフィットを深く理解しているのは担当者であり、そうした要点をクリエイティブに落とし込むことも成果につなげる上で非常に重要になります。

 事前に方向付けをせずに、でき上ってきたクリエイティブに対して修正点を上げて1から作り直してもらったり、コンテやトンマナを細かく決めておいたりする「外注」のような関係だと成果にもつながりません。またクリエイターからも悪印象を持たれてしまいますので、留意する必要があります。

 だからこそ、担当者とクリエイターが共同で作っていく「コ・クリエイション(共創)」する必要があるのです。

クリエイターと企業がWin-Winな関係を築くために

 ここまでクリエイターとコラボレーションするためのポイントを解説してきましたが、やはり認識しておくべきは「クリエイター>プラットフォーム」の図式が実現されつつあることです。

 当初、プラットフォームがなければ自己表現ができなかったクリエイターたちは、多くの熱狂的なファンを獲得しました。たとえば、今とあるクリエイターが「明日からYouTubeを辞める」と宣言したときに、ファンたちはYouTubeではなくそのクリエイターについていくでしょう。そのくらいクリエイター個人の影響力は大きいのです。

 こうした潮流の中で、企業がクリエイターとコラボレーションしてマーケティングを行うには、クリエイターと対等に協業していくことが重要です。クリエイターの権利や世界観を尊重した上で、自社が実現したいことも毅然とした態度で要望する。こうしたタフなコミュニケーションがこれからのマーケターには求められるでしょう。

 さらに言うと、多くのマーケターがこうしたクリエイターとコラボレーションするリテラシーとスキルを高めることができれば、マーケティングに「広告枠」ではなく「個人」を起点とした新しい地平が開けていくと、私は考えています。

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この記事の著者

朝戸 太將(アサト ダイスケ)

 東京大学を卒業後、リクルートキャリアを経てNateeに創業メンバーとしてジョイン。創業期よりTikTok事業の統括を務め、広告主の認知や購買促進など多様なニーズに対してTikTokを軸としたソリューションを提供し続けてきた。2020年末には「TikTok For Business Award」でブロンズ賞を受賞す...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2022/09/14 09:00 https://markezine.jp/article/detail/39655

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