資生堂は、店舗やECなどの販売チャネルや、ブランドごとに提供していた会員サービスを一つに集約した新会員サービス「Beauty Key」を、9月12日より、公式スマートフォンアプリを通じて、日本市場の化粧品専門店・デパート・GMS・ドラッグストアの一部に導入する。
同サービスは、これまで小売店ごとに把握していた顧客情報を、One IDに集約。顧客ごとに小売店を横断して把握し、会員サービスを提供するもの。One ID化によって、顧客の肌測定結果や応対履歴、お気に入りブランドからの美容情報などがアプリ内で一元化されるため、顧客は場所や時間を選ばず、自分に合ったシームレスなサービスを受けられるようになる。
また、小売店では顧客のすべての購入履歴を参照することで、顧客のニーズに寄り添った接客を実現する。将来的には需給動向や生産・物流などの情報とも連動させ、最適なタイミングや方法での商品・サービス提供を目指す。
コロナ禍を経て、顧客はデジタルを通じて自分にあった情報収集をし、最適なタイミングや場所で購入するなど、パーソナライズされた体験を求めている。顧客の変化するニーズに応えるため、今回の「Beauty Key」導入に至った。なお、開発はアクセンチュアとの合弁会社である、資生堂インタラクティブビューティーが行った。
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