転職顕在層と潜在層それぞれに適した広告を配信
MZ:実際の運用では、どのような施策を行っていったのでしょうか?
八ツ田:転職を考えている顕在層、転職を考えていない潜在層の2つの層に対し、サイト訪問数最適化を活用して広告を配信しました。クリエイティブもそれぞれの層に合わせたものを制作していきました。
八ツ田:顕在層に対してのプロモーションでは、掲載されている企業名を記載したクリエイティブを採用し、潜在層に対してはジブン分析を訴求するクリエイティブを用いました。
また何度も実証実験を重ね、効果のあるクリエイティブや、よりパフォーマンスの高いターゲティングを検証していきましたね。
ターゲティングに関しては、転職関連やトレンドに関するキーワードを使ったキーワードターゲティングと、ビジネスニュースや転職の豆知識などを発信しているアカウントをフォローしている利用者にアプローチするハンドルターゲティングを活用しました。
MZ:Twitter Japanの澤田さんは配信の際、どういったフォローをされたのでしょうか?
澤田:今回の事例に限らず、エン・ジャパンの皆さんとは毎月定例会を行っており、その時々の打ち手を模索しています。
定例会の中でエン・ジャパンさんの課題が登録単価であること、そしてサイトを訪問した後の工程に改善の余地があるということを伺っていました。
新しいプロダクトであるサイト訪問数最適化は、エン・ジャパンさんのように登録単価を下げていきたい、より質の高い利用者にアプローチしていきたいといった課題に対して有効なプロダクトです。そのプロダクトが最大限活用いただけるよう「どういった利用者を最適と定義するのか?」「サイトのどこにタグを埋めるのか」などを、代理店の方も巻き込みつつ調整していきました。
会員獲得数が約12倍に
MZ:今回の取り組みで得られた成果について教えてください。
八ツ田:今回の取り組みによって、CPMは取り組み前と比較してマイナス3%低下し、配信ボリュームも増加しました。また、登録単価は取り組み前とほぼ変わらず、Twitter経由での会員獲得数は、約12倍に増加しました。特に今回の取り組みでは、潜在層向けの広告が高いパフォーマンスを発揮していました。
田渕:この成果は他の媒体と比べても高い数値で、本当に驚いています。配信ボリュームが少ないという課題を払拭して予算を増額できた。このパフォーマンスなら、予算分以上のリターンも期待できます。サイト訪問数最適化はとても素晴らしいプロダクトですね。
MZ:Twitter Japanでは、今回の成果をどう受け止めていますか。
澤田:我々から見ても、エン・ジャパンさんの取り組みは大成功と言える結果になりました。日本でサイト訪問数最適化を最も有効的に活用いただいたクライアントといっても差し支えないかと思っています。
グローバルで比較した際にも、パフォーマンスの伸び率はTOP5にランクインするほどで、全社的に成功事例として認識されています。