ネット上のストリーミングサーバーから素材をゲットする「Snapse」
Jumpcutのソーシャルビデオ編集の概念をもう一歩推し進めたのが「ad:tech」でもデモを行っていた「Snapse」である。
こちらはReal Playerをベースとしたオンラインビデオ編集サイトだが、最大の特徴は、さまざまなストリーミングサーバーから、ビデオの気に入った部分だけを選び、それらをつないで音声ファイルなどをのせることで、1本のビデオをつくる点だ。
Jumpcutがサイト上にアップロードされたビデオクリップを使ってビデオ編集を行うのとは、ここが大きく異なっている。Snapseでは、いわばオンラインのストリーミングビデオをすべて編集用ビデオ素材と見てしまおう、という考えでつくられているのである。
特定の人とのビデオ共有に使える「SyncVue」
上記2つのサービスは、ビデオクリップを多くのユーザーと共有する点に、その特徴がある。最後に紹介する「SyncVue」は、プロがビデオ制作ソフトを使って作成した映像を、遠隔地にいるスタッフに確認してもらう場合などに利用できる。つまり「特定の人とのビデオ共有」である。
面白いのは、音声通話ソフト「Skype」を使って、自分のコンタクトとビデオファイルを共有・同期させることでビデオの共有を実現しているところ。従来のP2Pなどのビデオ共有サイトやソフトと違って、特定の人との共有が可能になっている。