YouTuber兼実業家らが仕事の悩み相談に乗る
パネリストの榊原敬太氏は、コンテンツ企画からプロモーション・プランニングまで顧客のマーケティングを幅広く支援するISARIBIの代表。最近ではコーセーのダンスチーム「KOSÉ 8ROCKS」をプロデュースした。マーケティング支援業務と並行する形で、約50万人(2022年9月時点)がチャンネル登録するYouTuber「RAB(リアルアキバボーイズ)」としても活躍。「実業家」と「クリエイター」という異色のキャリアを持つ。
同じくパネリストとして出演が予定されていた“紫乃ママ”こと木下紫乃氏は、都合により急遽欠席。テキストを通じての参加となった。木下氏は新卒でリクルートに入社後、複数回の転職を経験。ライフワークとするのは「企業研修設計」「人材育成」など。47歳で慶応義塾大学大学院を修了。現在は昼スナック「スナックひきだし」のママとして、企業研修や個別のキャリア相談などを行っている。
3人目のパネリストである鈴木健氏は、1991年に広告代理店の営業としてキャリアをスタートさせた。以後、ナイキジャパンなどを経て2009年にニューバランスへ入社。ニューバランスブランドのPRおよび広告宣伝、販促活動全般を手掛ける。2017年からは直営店、ECを含めた直販ビジネスの責任者を兼任し、2020年に現職であるDTC&マーケティングディレクターに就任した。
経営陣の魅力をSNSでどこまで引き出せるか
ファシリテーターを務めるのは、インフォバーンの田中準也氏だ。田中氏は1990年にクレディセゾンに入社。その後、ジェイアール東日本企画、電通、電通レイザーフィッシュなどで勤務した後、2015年にインフォバーンに入社した。2021年より現職。デジタルマーケティング研究機構のイノベーション委員会副委員長も兼任する。
田中氏はまず、一般ビジネスパーソンのSNSに関する悩みをパネリストの3人に共有する。
会社の役員クラスがSNSやブログをやろうとしません。今の時代、社長や役員が想いを発信してほしいのですがどう思いますか?
この質問に対し、木下氏は「SNSやブログを通じたメッセージでは、立派なことばかりを書くのではなく、人間性やチャーム(魅力)を出すように意識した方が良いのでは」と助言。人間性を言葉に込めるためにも「質問者が役員らと伴走する姿勢が重要」とメッセージを送る。田中氏も、企業の役員が積極的にSNSやブログで情報を発信することに賛成する。