ロックバンドのマキシマム ザ ホルモンが2018年から始動させたファンコミュニティ創出プロジェクト、「腹ペコえこひいき店プロジェクト」が「2022 62nd ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」のメディアクリエイティブ部門とデザイン部門においてACCゴールドを受賞した。さらにクリエイティブイノベーション部門でもファイナリストに選出された。
「腹ペコえこひいき店プロジェクト」は、同バンドのファン 「腹ペコ」には飲食店等の店舗を営む人が多いことから、その支援策として打ち出されたプロジェクト。
これはマキシマム ザ ホルモンが2018年から取り組んでいた「腹ペコえこひいき加盟店」のネットワークを拡充したもので、同バンドの作品に加盟店で使える「クーポン券」を封入。ファンは同じファンが経営する店にクーポンを持参することで、さまざまなサービスが受けられるという仕組みとなっており、2022年11月現在で500を超える店舗が加盟。専用の特設サイトで加盟店を「腹ペコえこひいき店」として検索できる。
加盟店ではマキシマム ザ ホルモン作品の先行販売、限定グッズの販売などを実施。各店舗が自主的にファンにアピールすることで、自律的な宣伝活動が行われるようになる。
同プロジェクトに参加することで、加盟店は新たな常連客を作るきっかけを持つことができ、来店したファンも共通の話題を持つ店主からサービスが受けられ、店舗はファン同士の出会いと交流の場となる。
また、主催するマキシマム ザ ホルモンにとっても、加盟店でファン同士が繋がることで、ファン活動が盛り上がり、ライブやSNSは新型コロナ流行前以上の盛り上がりとなった。
そうした3者が「Win-Win-Win」となる相互利益関係を創出したことがマーケティング/クリエイティブ双方の面から評価され、同プロジェクトの今回の各賞受賞に至った。
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