博報堂DYホールディングス、博報堂、博報堂DYメディアパートナーズは共同研究プロジェクト「コンテンツビジネスラボ」において、ファンの消費行動に関する調査を実施。調査結果を基に全11カテゴリー・計1,000以上のコンテンツに関する「リーチ力・支出喚起力(※)」を算出した。なお、本調査は毎年行っている。
※企業のコンテンツ活用を促進するために、コンテンツビジネスラボが開発した独自指標。「リーチ力」は、そのコンテンツが1年間に到達できる人数を表し「支出喚起力」はコアファンの支出により見込める売上額を表す
「リアルイベント」「レジャー」「ファンクラブ」の市場規模が拡大
各カテゴリーの市場規模について、2020年と2021年を比較。2021年以降は一部のライブイベントの解禁や、レジャー施設の限定的なオープンといった緩和が進み「リアルイベント」「レジャー」「ファンクラブ」の推計市場規模は増加した。
一方、コンテンツに対する年間平均支出額は6万653円となり、前年より6,548円減少した。「リアルイベント」「レジャー」「ファンクラブ」市場は伸びたが、それ以外の市場の減少幅より伸びが小さく、全体としては減少という結果に。
リーチ力・支出喚起力どちらもトップは「鬼滅の刃」
コアファンによる売上がどのくらい見込めるかを推計した「支出喚起力」をランキングにまとめた結果、1位は「鬼滅の刃(約430億円)」だった。2位は「モンスターストライク(約395億円)」3位は「関ジャニ∞(約364億円)」。また、2022年の特徴として男性アイドルの新規ランクインが目立った。
コンテンツが1年間に到達できる人数を表す「リーチ力」のランキングでも「鬼滅の刃(約1,485万人)」がトップに。2位は「呪術廻線(約1,047万人)」3位は「名探偵コナン(約940万人)」とトップ3すべてがアニメとなった。
10代が最もコンテンツに支出、年間平均額は約9万円
2021年のコンテンツへの年間平均支出額を年代ごとに比較。その結果、10代(15~19歳)が8万9,774円と最も高く、次に20代、30代が高かった。
【調査概要】
方法:インターネット調査
地区/対象者:全国15~69歳の男女(全国7エリアを性年代別人口構成比で割り付け)
サンプル数:6,000
時期:2022年3月8日(火)~2022年3月18日(金)
機関:H.M.マーケティングリサーチ
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