クラウドサービスの利用を促進するオウンドメディアを運用
MarkeZine編集部(以下、MZ):まずはご経歴と現職での業務内容やミッションをお話しください。
山崎:トヨクモのマーケティング本部、Adプランニンググループに所属しています。Web系の広告代理店でコンサルタントを経験した後、事業会社で販売戦略や広告のプランニングを中心とする仕事をしてきました。現職ではSEO、Web広告だけでなく、テレビCMや交通広告、展示会などのリアルイベントのプランニングなど幅広く担当させていただいています。
里中:2022年4月に新卒6期生としてトヨクモに入社しました。大学時代はフリーライターとしてSEOライティングを経験し、入社3ヵ月目からkintone連携サービス関連のオウンドメディアの運営を担当しています。9月からマーケティング本部プロモーショングループに配属され、オウンドメディアやホームページ改善、イベント出展等を担当。プロモーショングループのミッション「製品のお試し利用の最大化」に向けた施策を実施しています。
坂田:2021年11月にトヨクモに入社しました。前職は不動産ベンチャーで売買の仲介をしていました。入社後は、セールスとして災害時の安否確認を自動化する「安否確認サービス2」の導入サポートを担当した後、里中と同様9月にプロモーショングループに配属されました。製品のセミナー講師やオウンドメディアの運営、コンテンツの企画作成などを担当しています。
村上:PLAN-BでSEOツール「SEARCH WRITE」を取り扱うSEARCH WRITE事業部にて、カスタマーサクセスユニットマネージャーを務めております、村上です。2017年8月にPLAN-Bに入社し、法人の営業担当であるアカウントプランナーとしてSEO、広告、サイト制作、などマーケティング全般に対応させていただいていただきました。フロント業務を経験後、営業部マネージャー、WEBコンサルティング事業部マネージャーを経て、SEARCH WRITE事業部カスタマーサクセスの立ち上げを行い、マネージャーに就いております。
MZ:トヨクモ様の事業、サービスの概要を改めてお教えください。
山崎:トヨクモは、ビジネス向けのクラウドサービスの開発、運用をしている会社です。災害時に役立つ「安否確認サービス2」、サイボウズ様のkintoneに連携していただくための「kintone連携サービス」、昨年11月にリリースした日程調整ツール「トヨクモ スケジューラー」を軸に提供させていただいています。2020年9月には東証マザーズ(現:東証グロース)市場に上場しております。
SEOへの取り組みは「戦略」「専門知識」「運用スキーム」が課題
MZ:最近では、企業のマーケティング活動のひとつとしてSEOの取り組みは広く浸透していますが、貴社ではどのような施策に取り組んでいますか。
山崎:テレビCM、交通広告、展示会、SNS、プレスリリースなど、多岐にわたるマーケティング施策の中で、SEO対策やオウンドメディア運用にも取り組んでいます。50人前後の会社なのでできることは限られますが、オフライン、オンライン広告など優先度を考えながらできる範囲はカバーしているつもりです。
MZ:業界的に見て、SEOへの取り組みにはどのような課題があるとお考えでしょうか。
山崎:「戦略」「専門知識」「運用スキーム」という3つが大きな課題だと思っています。弊社のような中小企業ではなかなか人員が割けず、他の業務との兼任でSEOに取り組んでいるケースも多いのではないかと思います。加えてSEOは割と深い世界で、サイトの構造や検索エンジンの仕組みについても一定程度の理解をする必要があり、時間も経験も必要になってきます。
村上:PLAN-Bとしても、SEOを実行し、成果を出していくことを考えると「戦略」「専門知識」「運用スキーム」は非常に重要だと考えます。特に兼任でSEOに取り組まれていて、まだそこまでSEOの経験がない企業様だとぶつかる壁です。弊社ではSEARCH WRITEの提供によって、専門知識がない方でも戦略を立ててSEOの運用に取り組めるようにすることを目指しています。
山崎:「戦略」をカバーするために、トヨクモでは「SEO Boot camp」という名称のプロジェクトを立ち上げました。SEOを推進する人や役割を明確にし、社内でのSEOの知見を深めていける時間を確保し、効率の良い運用体制を構築するために必要だと考えたからです。
「専門知識」面については、「SEOの社内用ガイドライン」の作成と、それを共有するための時間をプロジェクトメンバーと持ちました。また、1問1答の問題を作成し、プロジェクトメンバーだけでなく、全社員宛てに3ヵ月間ほど情報を共有していました。社内での啓蒙活動と、知識の定着を促すための取り組みになります。
「運用スキーム」は、(1)キーワード設計、(2)コンテンツ制作、(3)KPI設計、(4)記事執筆のスケジュール管理など多岐にわたりますが、特に重要なのは(1)~(3)のPDCAを回すことです。このPDCAを回す体制をいかに作っていくかが課題としてありました。
施策のPDCAを運用に乗せるSEOツール
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