ターゲティングの精度が向上し来場者増に貢献
MZ:Custella Analyticsで得られた示唆を、サンリオエンターテイメントではどのように活用されていますか。
河井(サンリオエンターテイメント):SNSを中心としたプロモーションに、得られた示唆を活かしています。分析を通じて明らかになった「近場にお住まいの若い独身女性」というロイヤルティの高い顧客像を踏まえ、近しいインサイトを持っているであろう方々にターゲティングをした結果、来場者数の増加につなげることができています。
MZ:最後に、今後両社がチャレンジされたいことについて教えてください。
河井(サンリオエンターテイメント):今後も来場者数増と、単価の向上を目指してアクションしていく予定です。三井住友カードさんが提供する販促支援ツールを活用しながら、当社独自の分析や施策も取り入れつつ目標を達成していきたいと思います。
福武(三井住友カード):プロモーションに関しては、販促支援ツール「Custella Promotion」を提供しています。当社が分析したデータを基にDM配信を行える点がメリットです。分析した通りに結果が出るのか検証することで、施策の再現性が高まります。
「意識データ」でペルソナはもっと深掘りできる
福武(三井住友カード):プランナーとしては、サンリオピューロランドとキャラクターコンテンツとの結びつきにも注目しています。たとえば「小さな頃から身近にサンリオショップがあったため、サンリオを好きになってサンリオピューロランドに行くようになった」のか「テーマパークとして訪れたサンリオピューロランドでキャラクターが好きになり、サンリオショップへ行くようになった」のか。いわゆる“サンリオロイヤルティ”の形成過程がデータとして見えてくると、面白い分析ができそうです。
河井(サンリオエンターテイメント):実は、同じような調査をサンリオで既に実施しています。元々サンリオキャラクターが好きで、サンリオピューロランドに来場されるお客様の割合はある程度見えているんです。ただ、そこに決済データを紐づけられると客層がより明確になりそうですね。
杉本(三井住友カード):私は決済データと意識データの掛け合わせに取り組みたいです。決済データからは単価の高いお客様の消費の特徴を掴むことはできますが、そこに意識データを掛け合わせることで、よりペルソナのインサイトが深掘りできます。当社はアンケートで意識データを取得するサービス「Custella Research」を展開しているため、ぜひサンリオエンターテイメント様にも活用いただきたいです。
また、当社が保有する決済データにPOSデータや位置情報データなどの外部データを掛け合わせれば、パーク内での消費もあわせて分析でき、来場前後の“取り逃し消費”を取り込むための打ち手が見えてくるはずです。Custellaを使えば、できることはまだまだたくさんあると思います。