11月30日、ジオテクノロジーズは、M2Eアプリ「トリマ」を用いたジオマーケティングソリューション「トリマ広告」の提供開始を発表した。
同アプリは歩く、走る、移動する事で報酬を獲得するM2E(Move to Earn)のコンセプトのもと、2020年10月にローンチ。現在ではダウンロード数1,200万を突破し、月間アクティブユーザー数は400万人を超える。
今回発表したトリマ広告は、同アプリのユーザーに向けてダイレクトな広告配信とその運用ができる広告ツール。ターゲット層や広告の目的に応じて次の4種類のメニューが用意されている。
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トリマ広告ダイレクト(旧:トリマクーポン)
トリマのアプリ内でお知らせやクーポン等の情報を配信することが
可能。届けたいユーザーの居住地/ 勤務地のエリアを地図から選択できるため、 属性からのターゲティングだけでなく、 訴求したい店舗の近隣の居住者・ 勤務者などを狙ったよりダイレクトなリーチができる。 -
トリマ広告ジオプッシュ
店舗や最寄り駅などを中心とした任意のエリアが設定でき、そのエリア内に入ったユーザーにプッシュ通知広告を配信する。 観光地を訪れるユーザーへの集客目的の広告に活用できる。 -
トリマ広告プレミアム
アプリ内の広告枠に広告を配信可能。バナー広告、レクタングル広告、リワード動画広告、カスタマイズタンク、 オリジナル着せ替えなどの広告枠により認知拡大を見込める。 エリアや属性によるターゲティングも可能なため、 広告の無駄打ちを避けられる。 -
トリマ広告アンケート
トリマのアンケート内でプロモーションを行い、商品・サービスへの興味を喚起し、理解を深めることが可能。 アンケートモニターは、住所や属性情報だけでなく、 来訪歴や滞在歴など、 任意の場所にいた事実に基づいて抽出できる。
記者会見に応じた同社CMOの水島氏は、
1つ目がオフライン施策の効果検証の難易度の高さだ。たとえばTV広告はコネクテッドTVの普及もあり、効果検証が可能になってきているが、その他の多くのオフライン施策においては、依然として難易度が高い。2つ目がOMOのアプローチに適した統合的なマーケティングソリューションが少ない点。そして、3つ目がデジタル広告のターゲティング精度の問題で、無駄打ちが多く発生していることだ。
トリマ広告では、人流分析の調査によってオフラインのユーザー行動まで把握できるため、特定のエリア、時間を指定した広告配信やその効果測定が可能となり、広告の無駄打ちを減らすことができるという。
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