TikTok LIVEは新たな挑戦の場
MarkeZine編集部(以下、MZ):まずは皆様の自己紹介をお願いします。
三宅:TikTok LIVEでクリエイターの窓口を担当しながら、マネジメントもしています。ライブ配信業界での職務経験は6年目です。今日は私がマネジメントを担当しているトップクリエイターのお二人をご紹介します。
SeKiA!:私はTikTok LIVEでコスプレをしながら歌を歌っています。ギターの弾き語りやオーケストラの音源を使ったカラオケ、オリジナル曲の配信などもしています。他のプラットフォームでの活動も含めると、ライブ配信歴は6年目です。
夏絵:“無言配信の人”夏絵ココです。視聴者の皆さんが私を見て寄せるコメントを反映したパフォーマンスを配信しています。ライブ配信歴は3年目です。夏絵ココという名前にしてからは1年ほど経ちました。
MZ:SeKiA!さんと夏絵さんは、なぜTikTok LIVEでライブ配信を始めることにしたのでしょうか。
SeKiA!:元々TikTokのアカウントで動画を投稿していたんです。トロンボーン演奏を売りにしていたのですが、歌にも力を入れていきたい思っていました。そんな時にTikTok LIVEがスタートすると聞き「ライブ配信で歌にチャレンジしよう」と参加を決めました。
夏絵:私がTikTok LIVEを始めたのは、ほんのいたずら心からです。他のプラットフォームでずっとゲーム配信をしていたのですが、喋ることに疲れてしまって……。そんな時TikTokの動画を何となく眺めていたら、かわいい子たちが踊っていたんです。「この動画、ずっと見ていたいな」と思いました。TikTok動画の尺は15~30秒ぐらいのものが多いので「ライブ配信でもっと長く見ていられたら、みんな癒されるはず」と思い、TikTok LIVE配信を始めることにしました。
1週間でフォロワー10万人増!確かな数の手応え
MZ:SeKiA!さんも夏絵さんも、新たなチャレンジをする場としてTikTok LIVEを選んだということですが、実際始めてみていかがでしたか。
夏絵:視聴者数でいうと、初動で約500人、アベレージで70~100人ぐらいでした。他のプラットフォームで配信をしていた頃のすごく調子が良い回を優に超える数字からスタートしたので、無言配信の手ごたえを感じましたね。もっと皆さんに喜んでもらえるよう、コスプレなどをして世界観を構築していったところ、1,000人、2,000人、さらには1万人と視聴者数が増えていきました。いわゆる“バズ”というものですね。
私は配信中一切喋らないので、見ている方一人ひとりの想像力が働くのだと思います。配信中はいただいたコメントを受けて「なるほど、そう思われるならこうしよう」とリアルタイムにパフォーマンスをブラッシュアップしています。私たちはこれを“思考実験”と呼んでいるんです。投稿されたコメントを基にコンテンツを作り上げ、皆さんと一緒に楽しみながら配信しています。フォロワー数・総視聴者数ともにどんどん増えている状況です。
SeKiA!:私はTikTok LIVEでウタ(映画「ONE PIECE FILM RED」のキャラクター)のコスプレをして歌ってみたところ、1週間でフォロワーが約10万人増え、配信だけでなくTikTokの通常投稿も多くの方から見てもらえるようになりました。
視聴者数と同時に認知度も上がったと実感しています。TikTok LIVEを始めてからは、街を歩いていても「ウタちゃんのコスプレをして歌っている人ですか?」と声をかけられるようになったんです。それまでの活動期間ではあまり感じられなかった「ファンの広がり」を感じられるようになりました。
MZ:お2人の話をうかがっていると「次はこうしよう」というトライアンドエラーの姿勢を強く感じます。このような姿勢がフォロワー数や視聴者数といった数字的なインパクトにつながっているのでしょうか。
三宅:間違いなくつながっていると思います。クリエイターとして伸びるか伸びないかは、やるかやらないかにかかっているからです。2人のように、自分で探りながら正解を見つけていく姿勢は非常に大事ですね。