BMWとセイコーのリール広告活用事例
──広告主がリールを活用して訴求する際に意識すべきポイントを教えてください。
完全視聴はどの媒体も難しいと思うので、ちゃんと見てもらうためにお勧めしていることがあります。まずはモバイルに最適化していること。縦型フルスクリーンで画面を占有すれば見てもらいやすくなります。また、利用者のリール視聴態度の特徴として「8割の人がサウンドオンで見ていること」「短尺の動画をどんどん消費する傾向にある」の2点が挙げられます。そのため、語りかけや癖のある音を使ってアテンションを集めるような「音の工夫」が重要です。利用者に動画を見てもらえる時間は年々短くなってきているので、最初の数秒で商品やブランドを訴求することも重要です。
──リールを活用し、成果を上げているクライアントの事例を教えてください。
BMW様は、自動車のリアルなエンジン音を利用した広告コンテンツをリール上で配信されました。広告出稿の目的は、ブランドリフトとキャンペーンの認知向上です。さらに、KPIとしてWebサイトへの遷移数と会員登録数を据えていらっしゃいましたが、キャンペーン認知度は約3倍、メッセージ想起率は約2倍、Webへの遷移単価は約10%減といずれも目標値を達成されたとのことです。
またセイコー様は、時計音をサウンドとして使った動画広告を出稿されていらっしゃいます。クリエイティブは横型の素材用に作成されたものを活用。横型動画だったものをモバイルに最適な縦型広告に加工して、効果を高める工夫をされています。
セイコー様からは「元々時計に興味を持っている層のみならず、年末年始に向けてギフトを探しているような比較的ライトな層にも訴求ができた」とおっしゃっていただきました。このように、アルゴリズムの技術が優れているので、広告主様側で想定するターゲット像とは異なるものの、興味を持つ可能性のある潜在層を発見できるのもInstagramの強みだと思います。
ユーザーは欲しい情報を待っている
――最後に、Instagramのビジネス活用を検討している企業に対し、メッセージをお願いします。
当社ではInstagramを、ブランドや商品、サービスをしっかりと見てもらえて「好き」「欲しい」と思ってもらえるような媒体・プラットフォームになるようアルゴリズムから構築してきました。
転じて、Z世代の利用者は、SNS上で高度にパーソナライズされた今の状態を「当たり前のもの」として認識する傾向が強いため「検索して自分の欲しい情報を取りに行く」という能動的な行動はどんどん減りつつあります。むしろ、プラットフォーム側から情報が来るのを待っているのではないでしょうか。利用者の行動の変化を感じますし、最適化の精度が非常に重要性を増していることがわかります。
その点、Instagramでは「広告を気にしない・楽しんでいる」という状態で見てもらえることが多いプラットフォームであり、利用者数も相当数増えています。さらに、前述の通り、利用者の8割以上がInstagram上で商品・サービスを見つけ、その半数近くが購入まで至っています。広告主様にとって、商品・サービスの認知の向上のみならず購入までつなげられる唯一無二のプラットフォームではないでしょうか。
利用者と広告主様双方にとって価値のある関係を作ることができる点がInstagram広告の特徴であり、そんなInstagramの動画広告については、今後も商品開発に注力していく予定ですので、ぜひご活用ください。