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【特集】2022年の急上昇ブランド~本質的なブランディングの核に迫る~

技術と歴史が築き上げてきた、富士フイルム「らしさ」のブランディング

グローバルでは「NEVER STOP」でキャンペーンを展開

――青木さんは宣伝を統括されていますが、直近はどのような施策を展開してきたのでしょうか。

富士フイルムホールディングス株式会社 コーポレートコミュニケーション部 宣伝グループ長 ブランドマネジメントグループ長
兼 富士フイルム株式会社 コーポレートコミュニケーション部 宣伝部長 青木 宇雄氏

1990 年、富士写真フイルム(当時)に入社。写真関連の営業を担当。2003年、広報部に異動。写真中心の会社か ら医療や高機能材料などに多角化を進める富士フイルムの姿をメディアを通じて社外に発信する業務を推進。2017年より 現職。グローバルにおける広告宣伝、ブランディングに注力。

青木:ここ数年、宣伝部として注力しているのはグローバルブランディングキャンペーンです。富士フイルムはグローバルでの社名認知も高いのですが、ここ数年で事業構造が大きく変わったため、「どのような事業を行っている企業か」が正しく理解されていない課題を抱えていました。

 そのため、2018年頃から「NEVERSTOP」というキャンペーンを始めました。富士フイルムグループが「イメージング」「ヘルスケア」「マテリアル」「ビジネスイノベーション」の4つの事業領域で先進独自の技術でイノベーティブな製品を提供し、社会課題の解決に貢献していることを様々なクリエイティブで訴求しています。

 たとえば某大手メディアと一緒に動画を制作したり、インドではインド人が登場するクリエイティブを作ったり、タイでは巨大なOOHを出稿したりと、各国の抱えている社会課題などに合わせてキャンペーンを展開しています。この結果、ブランド調査では、多角的に事業を行っていることが認知されているかを示す多角化認知度がグローバル全体で堅調に増加しています。

――今後の展望を教えてください。

堀切:「NEVER STOP」の取り組みでは、これまでの富士フイルムの取り組みをグローバルに対してわかりやすく伝えているのですが、このような取り組みが今後も必要になると思っています。特に富士フイルムの従業員が「富士フイルムってこういう会社だよね」と伝えやすくなる言葉やフィロソフィー、パーパスみたいなものが必要になるはず。そのためにも、今後は富士フイルムがどのようなブランドかを表明できる言葉を策定していきたいです。

青木:今回ブランドのガイドラインを作成したので、その浸透に力を入れていきたいです。富士フイルムグループには7万5,000人の従業員がいます。2021年4月には富士ゼロックスが富士フイルムブランドに変わり、富士フイルムブランドを掲げる従業員は、従来の倍以上に増えました。また、新しくグループに加わった企業の従業員も数多くいるため、富士フイルムがどのような企業かまだ知らない人も多いとも思います。そういった人たちとの議論や研修を通じて、一緒に新しい富士フイルムを築いていきたいです。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2022/12/23 09:30 https://markezine.jp/article/detail/40800

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