MarkeZineを運営する翔泳社より、2月6日(月)に書籍『マーケティング思考 業績を伸ばし続けるチームが本当にやっていること』が発売となりました。
著者はブランディングやマーケティングの支援に携わってきた山口義宏さん。山口さんが本書でテーマとするのは、トレンドや飛び道具に頼らず堅実に業績をつくるチームが取り入れている思考法「マーケティング思考」。マーケティング思考は成果を出すためのOSであり、3つの共通言語──「誰に? 何を? どのように?」「用語・指標の定義と相場観」「事業別フェーズの考え方」で構成されています。
特に「誰に?」(顧客理解)と「何を」(顧客価値)が重要で、施策の落とし穴はたいていこの2つが欠けていることから生じます。マーケティング思考はマーケティングに携わる人が身につけるべき考え方の土台だと言えます。
本書では事業フェーズ別の考え方を詳細に取り上げ、立ち上げ期(0→1)、成長前期(1→10)、成長後期(10→100)でそれぞれどのような判断基準を持てばいいのかを解説。また、難しくなっているマーケティング人材の確保・育成についてもしっかり説明されています。
自分が身につけるだけでなく、自社や事業、組織にもマーケティング思考を浸透させたい人におすすめです。
目次
はじめに――業績を伸ばし続けるチームが本当にやっていること
第1章 なぜ「マーケティング」は難しいのか
01「マーケティング」が難しくてわかりにくい理由
02 言葉が矮小化され、各所で多用されている
03 ますます困難になるマーケティング人材の採用・維持
04 マーケティング人材育成の現場で起こる問題
05 まぶしく輝くトップ企業のやり方が自社にあてはまるのか
06「最新」ではなく「最適」を選ぶ賢い判断
第2章 成果を出すOS=「マーケティング思考」
01 マーケティングで事業を伸ばす責任者の視界
02 シンプルだが奥深いフレームワーク「誰に? 何を? どのように?」
03 顧客は価値と費用のバランスを比較・検討している
04 売上を伸ばす方法は5つしかない
05 4P施策の選択肢はデジタル化で爆増
06 マーケティングチームが陥りやすい2つの落とし穴
07 施策の落とし穴1「誰に?」「何を?」がない
08 施策の落とし穴2 4P施策の選択・リソース配分が弱い
09 成果を出すチームが持つ「マーケティング思考」
10 成果が出ないチームは施策に偏重している
11 施策のAppに詳しくOSも備えたT字型人材が理想
12 組織が内製化すべき軸足はOS
第3章 マーケティング思考を構成する3つの共通言語
01 3つの共通言語をそろえる意味
02 共通言語1:誰に? 何を? どのように?
03 共通言語2:用語・指標の定義と相場観
04 共通言語3:事業フェーズ別の考え方
第4章 事業フェーズ別の考え方・判断基準
01 事業フェーズ別の特性を理解する4つの視点
02 フェーズ1 事業立ち上げ期(0→1)の考え方・判断基準
03 フェーズ1 事業立ち上げ期の落とし穴「貧乏暇なしに陥る」
04 フェーズ2 事業成長の前期(1→10)の考え方・判断基準
05 フェーズ2 事業成長の前期の落とし穴「資産とマネタイズが釣り合わずに組織が疲弊」
06 フェーズ3 事業成長の後期(10→100)の考え方・判断基準
07 フェーズ3 事業成長の後期の落とし穴「大手でも小規模でもない中堅企業は市場で埋没しがち」
08 フェーズ4 事業の成熟期・再生期の考え方
09 事業フェーズごとのブランド戦略
第5章 「マーケティング思考人材」育成の成功法則
01 360社/1.2万人の実績からわかった成果を出すマーケティングチームの特徴
02 成果が出ないチームによくある3つの問題症状
03 学校・塾の集団学習に人材育成のヒントが詰まっている
04 人材育成とマーケティングに対する経営層の本音
05「マーケティング思考人材」の育成サイクル
06「マーケティング思考人材」の育成の実践
おわりに――人に向き合い、人が成長して事業に還元されることへの挑戦