モバイルファーストインデックス(MFI)とは
モバイルファーストに注目しなければいけない理由はほかにもあります。そのひとつが、Google検索アルゴリズムの仕様を指す「モバイルファーストインデックス(MFI)」の導入です。MFIは、検索順位などを決定する評価基準をPCサイトからモバイル対応ウェブサイトを優先するように変更されました。
Google検索がスタンダードとなっている今、このアルゴリズムを無視するわけにはいきません。サービスやプロダクトを見つけてもらえる可能性が高まることから、検索エンジンからのオーガニックなトラフィックは成功に導くために不可欠な要素。これらがモバイルファーストのデザインに価値を見出す動機となるのは、ごく自然なことでしょう。(参考記事:モバイル ファースト インデックスの展開)
優れたモバイルファーストデザインのための5つの原則
では、モバイルのサイトで優れたユーザー体験をもたらすためには具体的にどのような要素が必要になるでしょうか。モバイルファーストでデザインをするときに意識するべき重要なデザイン原則をいくつかまとめてみましたので紹介します。
1. ユーザーのためのデザインと簡潔さ
ユーザーが便利かつ快適だと思えるデザインであるために、ユーザーフローやユースケースを意識してデザインすること、またユーザーが直面している課題やニーズを特定し、解決やタスク完了を素早くかつ効果的にサポートするためのデザインを検討しましょう。
また、デザインをシンプルにすることで、導きたいコンテンツの明瞭度を上げ、重要なコンテンツにユーザーを集中させることができます。たとえば階層やページ数、タップする回数を減らしたり、画面に最適化した文字と余白など具体的に行えることはたくさんあります。
2.シンプルなレイアウト設計
表示領域が小さいため、シンプルにコンテンツを配置します。PCなどデスクトップ向けのサイトデザインでは複数カラムが一般的ですが、モバイル向けには1カラムのレイアウトで情報を整理してレイアウトする必要があります。またデザインにもよりますが、水平スクロールは直感的ではないため、目的がない限り避けるべきでしょう。
3. 情報階層を明確にし、一貫性のあるデザイン
ユーザーに視覚的にコンテンツの重要度を示し、主要な要素とサブ的な要素を識別しやすくすることが重要です。たとえばファーストビューは、ユーザーがコンテンツを簡単に発見したり把握したりすることができるため、企業のシンボルやメインコンテンツを展開するデザインをよく目にしますね。
ユーザーがタスク完了に必要な情報はなにかを精査する際、とくにスマートフォンでは流し読みのしやすさが重要な要素となるため、ユーザーが素早く情報を見つけられるサイトの設計が必要となります。
またCTAは、サイト全体で一貫性を持たせ、かつ目立たせる必要があります。これらを両立したCTAであれば、ユーザーがそれを簡単に特定し、次のアクションへつなげることができるからです。