SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究

コカ・コーラ公式アプリ「Coke ON」に決済機能を搭載 その裏側にある顧客体験戦略とは

Coke ONポイント活用により、ユーザーの育成がより柔軟に

 発表会の中で永井氏は、Coke Onポイントの活用に関する3つのイメージを紹介した。1つ目が、購買離反者のつなぎ止めと新規ユーザーの育成だ。柔軟な還元設定が行えるポイントを導入することで、顧客ステージに合わせたキャンペーンが展開できる。2つ目は新製品・主力製品のトライアルとリピートだ。活用イメージに関して永井氏は「ブランドプロモーションの一環として積極的に活用したい」と語った。そして3つ目がクロスチャネルでの販促活用だ。同社では、自動販売機以外でもCoke Onポイントを付与するキャンペーンの展開も視野に入れているようだ。

 Coke ONスタンプは、15個貯めることでドリンク1本と交換できるが、Coke ON ポイントはユーザーの好きなタイミングに合わせて1円単位で使える。そのため「より柔軟に活用できる」と永井氏は話した。

 「Coke ONは、2016年のサービス開始以降、様々な進化を遂げてきました。Coke ON Walletによりハウスポイントを導入する形になります。こういった前向きな変化をもたらすことで、お客様の私生活の中で自動販売機とCoke ONをより楽しくご活用いただきたいと考えております」(永井氏)

インフキュリオン BaaSプラットフォーム事業部<br />ビジネス開発部 アカウントマネジメントチーム マネジャー 藤岡茂一氏
インフキュリオン BaaSプラットフォーム事業部
ビジネス開発部 アカウントマネジメントチーム マネジャー 藤岡茂一氏

ユーザーの小銭をデジタルシフト

 Coke ON Walletの開発には、共同運営パートナーとしてインフキュリオンが参画。同社は、企業のオリジナルPayを構築するためのサービス「ウォレットステーション」を手掛けており、同サービスは既に小売業者や金融機関を中心に導入されているという。

 特徴は3点。1つ目は、インフキュリオンがプリペイド機能を担当しサービスを提供する点、2つ目は、ウォレットステーションをベースに作成されている点。これにより全国40万台以上の自動販売機で24時間発生する決済処理に耐えうるよう強化。また多岐にわたるセキュリティー診断を重ね、ユーザーが安心して活用できるよう構築した。3つ目が。Bank Payと連携している点。これにより100行以上の銀行口座からチャージすることが可能となったという。

 「Coke ON Walletでは、これら3つの特徴を組み合わせることでユーザーにシームレスな決済サービスを提供することが可能となりました」(藤岡氏)

 今後は「ユーザーの小銭をデジタルシフトしていきたい」と永井氏は語り、ユーザーが手持ちしている現金をCoke ON対応の自動販売機でCoke ON マネーにチャージ可能となる「自販機チャージ」も始まる予定だと意気込んだ。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2023/01/30 07:30 https://markezine.jp/article/detail/41132

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング