台本は作らず自然な言葉を引き出す
──では、今回どのような動画を制作したのか、教えてください。
大神田:動画の内容としては、様々な分野で活躍する当社の5人の社員が専門家として登場し、モンスターハンターライズのプレイ画面を見て解説します。モンスターハンターライズの世界には様々な住人が存在しており、あらゆるトラブルやリスクに直面します。それらをどう回避するのか、東京海上日動の社員はどのようなサポートを行うべきかなどを語っています。
そして、今回は3つのリスクをテーマに動画を制作しました。1つ目は卵を壊さず運ぶクエストの際に起きうるリスク、2つ目は村自体に存在するリスク、そして3つ目はモンスターを台風などの災害に見立て、襲われた場合に起こるリスクです。
川中:ゲーム実況に関する動画の中でも、ゲーマー以外の、何か肩書を持ったプロフェッショナルの方がゲームの解説をするものは流行していました。東京海上日動様も損害保険のプロとしてあらゆるリスクに対して商品作りができるということを伝えるために、モンスターを狩るハンターだけでなく、ゲーム内の様々な場面でもリスクを評価する内容にしました。
プランナークマ財団1期生選出、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭受賞など学生時代から映画監督として実績を残す。2017年、ワンメディアにインターンとして入社し、翌年新卒一期生として採用。これまでクリエイティブディレクター/ディレクターとして様々なコンテンツの企画から監修、ディレクションを担当。
──動画の制作時にどのような工夫を行いましたか。
大神田:台本はあえて作らず、基本的にはカメラを回しっぱなしにして、リアリティを大事にしました。台本があると棒読み感が出てしまうし、社員を出す以上自然に出る言葉も大事にしたかったためです。ただ、まったく指示がない中で解説するのは難しいと思うので、ゲーム画面を見せながら「このシーンについて解説してほしい」という流れは事前に伝え、話すネタを考えてもらうようにはしました。
また、編集時に社員の人柄が出るようにとリクエストさせていただきました。保険のプロとして淡々と解説するだけではおもしろくないので「頑張っているハンターになんとか報いたい」と頭を悩ませるシーンなど、人柄が見える場面も適宜取り入れてもらうようにしました。
