HERSTORYが運営する女性トレンド総研は、2023年注目の消費トレンドワードをカテゴリー別に発表した。
収入を複数確保する働き方や「一石三鳥のタイパ」に注目
まず1つ目は食のトレンドとして、「目新しい組み合わせ」を挙げた。和風と海外など、新たな組み合わせの食・飲料・食卓グッズが増えると予測。2つ目は美容カテゴリーにおける「夜間、睡眠に回復」として、時間を有効に使って美容効果を得るトレンドを予想した。
3つ目は健康・運動において、YouTubeなどを活用した自宅での運動生活と誰かと一緒の運動の両方を行き来する「ハイブリッド習慣」を挙げた。4つ目はマネー・仕事のカテゴリーにて、収入を複数確保する働き方やお金を増やすノウハウを得るコミュティが人気を博す「複業、複場、生き方学習」がトレンドになると予測した。
5つ目にはファッションとして「揺れる動きに気分アップ」がキーワードに。フリル・リボン・付けエリ・フリンジ・紐など揺れるパーツの付いたファッションスタイルのトレンドを予想した。6つ目は住まい・暮らしカテゴリーで「ジャパンディスタイル」として、日本(ジャパン)×スカンジナビア(北欧)の造語を挙げた。
7つ目にはファミリー・キッズカテゴリーで、デジタルと離れる時間を持って自然体験と冒険に関心を持つ人が増える「冒険×自然体験」を予想。8つ目は学び・余暇において「一石三鳥のタイパ」を挙げ、一つの体験から安さ・品質・スピードに加え学び・楽しさ・醍醐味・心地よさなど、同時に複合的な利益や効果を得ようとする動きの広がりを予測した。
6大SNS「LITTFY(リティフィ)」に注目
次に、2023年の注目すべきマーケット市場を発表した。まず、6大SNSの「LITTFY(リティフィ)」に注目。これはLINE・Instagram・Twitter・Facebook・YouTubeの5大SNSにTikTokが加わったものだ。
また「フェムケア市場」が大きく動きだすと予測した。フェムテックの市場の広がりを受け、女性のフェムゾーンのケアに対する関心が醸成されてきている。
さらに、「ジェンダード・イノベーション」の広がりを挙げた。これは科学や技術、政策に生物学的・社会的性差分析を取り込み、イノベーションを創出する概念であり、欧米を中心に広がりはじめている。
レトロや異文化との組み合わせが流行
続いて、2023年の女性消費者マーケット動向として3つのトレンドを示した。
1つ目には「和暦×レトロ到来」として、西暦2000年前後のファッション(Y2K)ブームや、昭和のアイドル・音楽の復活など「昭和レトロ」「平成レトロ」と呼ばれるトレンドに注目した。全時代の情報を得るデジタル世代が消費の主役年齢になったことで、昭和・平成・令和が融合した新たな文化が創造される動きは加速していくようだ。
2つ目には「異文化+和トレンド」として、北欧×日本、洋菓子×日本、洋酒×日本など日本をスパイスとして添加し新しい価値が生まれる流れを挙げた。習慣や文化、四季や暦、しつらえや作法など、日本の伝統が今後のビジネスヒントになると予想している。
3つ目には「P3タレント化現象」を指摘。子ども(Prince&Princess)とペット(Pet)を親・飼い主がタレント化し、マネジメントすることで集客・収入をコントロールするSNS特有の社会現象が見られる。
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