ヴァリューズと三菱UFJ信託銀行は、三菱UFJ信託銀行が提供する情報銀行サービス「Dprime」のユーザーを対象にアンケートを実施。「タイパ(タイムパフォーマンス:時間対効果)」における調査の結果を公開した。
男性・若者・高世帯年収ほど「タイパ」を認知
まず「タイパ」という言葉を知っているか尋ねると、男性・若い世代ほど認知率が高かった。特に20代男性は58.9%が「知っている」と回答した。
また世帯年収別では、2,000万円未満までは世帯年収が上がるほど「タイパ」という言葉の認知率が高い結果となった。
タイパ実践度、高いのは20代男性と30代女性
次に、普段から「タイパ」を求める行動をしているかを質問した。すると男性は、認知度と同様に若い世代ほど実践度が高かった。一方で女性は30代(58.2%)の実践度が最も高く、20代(56.6%)、40代(52.2%)と続いた。
タイパ行動、約5割が「動画の倍速再生」を実践
続いて、「タイパ」実践者が普段どのように行動に移しているかを調査。その結果、性・年代を問わず「動画の倍速再生」が最も多く、約半数の回答者が実践している。
また若者ほど実践傾向が強いのが「動画の倍速再生(20代男性:56.5%、20代女性:55.7%)」と「ショート動画の視聴(20代男性:22.0%、20代女性:31.1%)」だった。なお「ショート動画の視聴」はいずれの年代も女性の方が割合が高く、20代女性では3割超が実践していると回答。
「タイパ」関連行動を世帯年収別に集計すると、「ロボット掃除機」「ミールキット宅配サービス」「家事代行サービス」といったカテゴリーで、高世帯年収層の回答率が高くなった。
若年層ほど睡眠時間を重視
「タイパ」関連の行動によってどのような時間を捻出したいか質問すると、全世代で共通して「一人でゆっくり過ごす時間」「睡眠時間」が高くなった。
性・年代別で見ると、若年世代ほど「睡眠時間」の割合が高い傾向に。女性は「一人でゆっくり過ごす時間」の回答率が特に高く、若年男性は「資格やスキルの勉強時間」と回答した人が多かった。
最後に、「タイパ」関連の行動をとる理由について自由回答形式で尋ねた。結果をZ世代(18~25歳で集計)・30代・50代でそれぞれまとめると、「時間が勿体ない」「より多くのコンテンツを視聴したい」という回答が共通して見られた。また30代は「共働き・育児で忙しい」という人が多く、50代では「介護で忙しい」という声も出た。
【調査概要】
調査対象:全国の「Dprime」個人ユーザー
回答者数:17,284人
調査時期:2023年2月14日(火)
調査方法:アンケート調査
※「20代」に18歳・19歳を含む
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