千葉ロッテにはWBCの盛り上がりを活かせるチャンスがある
セッションの中では、2023年3月に開催されたワールドベースボールクラシック(以下、WBC)についても話があった。高坂氏は、今現在もWBCに関するトピックが取り上げられていることに対し「予想以上にWBCは大きく盛り上がった。千葉ロッテマリーンズはこの盛り上がりを活かすことができる球団の一つだと考えている」と語った。
「千葉ロッテマリーンズからは佐々木朗希選手がWBCの代表選手として出場しました。準決勝では結果的に悔しい登板もあったが、これまでファンではなかった人も含めて大きく注目を集め、今後応援してもらえるチャンスが生まれました。それは僕らにとっても貴重だし選手も自覚している。WBCの盛り上がり活かしたコミュニケーションも設計していきたいです」(高坂氏)
佐々木朗希選手の活躍によって、千葉ロッテマリーンズはスポンサーシップでも問い合わせが増えており、また提案自体もしやすくなっているという。
ストーリー、エンゲージメントについて考える前に大切なこと
セッションの最後、平地氏は高坂氏と菅原氏にそれぞれに質問。高坂氏には今後のスポンサーシップに対する展望についてコメントを聞いた。
「僕らとその周りにいるファンの方、スポンサーの皆さんが大切にしていることがリンクしたスポンサーシップは非常に高い効果が見込めるので、そういったスポンサーとの取り組みを増やしていきたいです。明確にリンクしていない、そもそも何を打ち出すべきか悩んでいるという方も、弊社の営業が課題を紐解くところから支援しますので、まずはお声がけいただければと思います」(高坂氏)
そして、平地氏が菅原氏にセッションの感想についてコメントを求めたところ、ストーリーやエンゲージメントについて考える前に必要なことを菅原氏は語り、セッションを締めくくった。
「エンターテインメントやコンテンツに関わる人間は、一人のお客さんが普段どう時間を過ごしているのか、何をすると喜びを感じるのか、どういったもの・ことにお金を使うのか考えることが重要です。そのお客さんのフィルターの中にスポーツが入るためにはどうすればいいのかを考え、試合以外のストーリーやコンテンツを作っていくと、より高いエンゲージメントが生み出せると思います」(菅原氏)