購入率UPや社内のデータ文化醸成に寄与
──KARTE for Appの活用により、現時点でどのような成果やメリットが得られていますか?
中須賀:まだテスト段階ですが、KARTE for Appで可視化したクリック率を参考に新しいセクションや機能を追加したところ、一部で購入率に良い影響が出ています。
中須賀:menuのアプリを開くと「フードジャンル」や「開催中のキャンペーン」「店舗情報」などが並んでいます。各セクションにおけるクリック数や購入数を分析すると、アプリの上部に表示されているセクションが最も多くクリックされると思いきや、逆に下部のセクションから多くの購入が発生しているケースもあったのです。ほかにも「クリック数は多いが購入につながっていない」など、ロジックの見直しに役立つ示唆もKARTE for Appで得ることができました。
栗原:私はリソース配分を考えやすくなりました。たとえばこれまでは「画面のロード時間が長いほど購入率は下がるだろう」と何となく感じていたのですが、数字として可視化できていなかったため、優先的には対応していませんでした。しかしKARTE for Appで可視化したところ、仮説どおりロード時間が長くなるほどCVRは下がることが判明したのです。そこでタスクフォースチームを編成し、エンジニアが各画面のロード時間を調査して改善することができました。
──新たな発見を得るためだけでなく、何となく持っていた課題意識の裏付けにもKARTE for Appは使えるということですね。
栗原:そうですね。勘や肌感覚だけで周りを動かすのは難しいものです。見える化を徹底したことで、タスクの優先度に説得力を持たせることができています。エンジニア、マーケ、UI/UXチームなど、職種を問わず皆でKARTE for Appの画面を見ているため、メンバーの相場観が養われた結果、施策の精度も高まっている実感です。
食べたいものがすぐみつかるアプリを目指して
──今後、menuを通じてどのようなユーザー体験を届けていきたいですか?
中須賀:起動してすぐ食べたいものが見つかるアプリにしていきたいです。あらかじめ「これが食べたい」と決めてmenuを開く方ばかりではありません。「今日は何を食べようかな」と思ってアプリを起動する方もいます。そんな方が食べたいものをなかなか見つけられなければ、離脱してしまうでしょう。しっくりくるものや興味がそそられるものとすぐに出会う体験を届けていきたいです。
栗原:日本はエリアあたりの店舗数が多いため、レコメンド機能の精度向上にもKARTE for Appのデータは活用できると期待しています。
冒頭でお伝えしたとおり、menuではグローサリー領域の拡大を目指しています。フード領域とはユーザー像や使われ方が異なるはずですから、より一層の顧客理解が求められます。これからもKARTE for Appを活用して、どのような方がいかなる使い方をしているか把握し、解像度を高めながら一人ひとりに合わせたサービスを提供していきたいです。
アプリエンゲージメントに有効な五つのアプローチ
競争が激化するアプリ市場で「そのアプリを使い続けたい」という愛着(エンゲージメント)を育てるために有効な五つのアプローチをご紹介します。
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