シリコンバレーの地理をおさらい
シリコンバレーの北の玄関口はサンフランシスコ、南の玄関口はサンノゼです。この2つの都市は、自動車か電車(カルトレイン)で90分ほどの比較的近い距離ですが、両方に東京から直行便が飛んでいます。
この2つの都市に挟まれた地域を一般に“シリコンバレー”と呼びます。シリコンバレーという地名があるわけではなく、ハイテク産業地域としての呼び方。中心となるのは、パロアルトと隣接するスタンフォードでしょう。谷(バレー)と呼ばれる盆地地域にハイテク産業が集積していることと、半導体の主原料であるシリコンが由来となっています。この地のハイテク産業の元祖は、1939年パロアルトで創業したヒューレッド・パッカードまで遡ります。
スタンフォードと言えば。全米屈指の名門校スタンフォード大学が有名です。グーグルやヤフーの創業者を輩出したことでも知られ、シリコンバレーがハイテク産業の聖地となった一つの理由は、ここにスタンフォード大学が存在して、優秀な人材を輩出し続けているからに他なりません。
また、パロアルトという地名も、ゼロックスのパロアルト研究所とともに、シリコンバレーを象徴する名前です。スティーブ・ジョブズがパロアルト研究所を訪問し、既に開発されていた“マウス”のアイデアをいただいた話は有名です。結局ゼロックス社がマウスを商品化することはなく、アップルとそれに続くマイクロソフトに、パソコン業界ではしてやられるわけです。
シリコンバレーの主な街は、南からサンタクララ、クパチーノ、サニーベール、マウンテンビュー、パロアルト、スタンフォード、レッドウッドシティ、サンマテオと続いて行きます。それぞれ、インテル(サンタクララ)、アップル(クパチーノ)、ヤフー(サニーベール)、グーグル(マウンテンビュー)、メタ(パロアルト)の本社があります。
この地域は裕福な層が多いようで、治安の悪さはまったく感じませんでしたし、街もどこもとても綺麗でした。人種的には、白人とアジア系とインド系とみられる人が中心でした。