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Web3時代、本場のイマは、どうなっているのか?シリコンバレー訪問記

Web3、DAO、NFT…知識だけではなく、実感せよ!佐藤達郎のシリコンバレー訪問記


 ウェブ1.0からウェブ2.0を経て、今やWeb3の時代。そこにはDAO(Decentralized Autonomous Organization/分散型自立組織)やNFT(Non-Fungible Token/非代替性トークン)が含まれ、またXRやAIやメタバースなども同時に語られます。筆者自身はエキスパートではないけれど、専門とするマーケティングや広告コミュニケーションの世界は、テクノロジー進化の影響を強く受けるので、それなりの興味を持って知識は仕入れてきました。でも今一つ、しっくりきません。何がどうなっていて今後の行方は? ここは“本場”に出かけて、実感を持って学ぶべし!と1週間ほど、シリコンバレーを訪れることにしました。その訪問記を、3回に分けてお届けします。

Web3時代、本場のイマを体験するためにシリコンバレーを訪問!

 広告業界/マーケティング業界というのは、どの時代も常に、その時々のテクノロジーの変化をなんとか取り入れて、サバイブしてきたというところがあります。

 たとえば、1950年代以前の新聞広告(平面広告)全盛の時代から、1960年代以降はテレビの浸透に呼応してテレビCMが広告業界の主役の座に踊り出ます。平面広告とテレビCMでは、制作時の技術的な内容が大きく異なり、新聞広告で活躍して来た当時のベテランの中には、テレビCMを手掛けることに大きな違和感を抱き、中には付いて行けなかった人も少なくなかったと思います。

 21世紀に入ると、“テレビCM時代の終焉”が業界の話題となり、広告会社も没落かと随分ささやかれましたが、広告会社は意外としぶとく、マス広告の凋落をインターネット広告への進出で補い、それなりの勢力を保ち続けます。

 
シリコンバレーとは、カリフォルニア州の沿岸部にある、IT関連企業が集積したエリア一帯の通称

 そんな中、2009年に国際的なカンファレンス「ad:tech」が日本で初開催となりました。その名の通り、“アド(広告ビジネス)”と“テクノロジー”を掛け合わせたイベントです。

 「ad:tech Tokyo(アドテック東京)」を10年間育て続け、2019年に後進に主催会社の代表の座を譲ったのが武富正人さん。さらなるテクノロジーの進化を感じるためもあってか、武富さんはそれなりのシニアであるにも関わらず、果敢にシリコンバレーに移住し、その本場の最先端の情報を紹介する形で、「WEB3BB」という新たなカンファレンスも主催しています。

 
サンフランシスコ中心部の街並み

 そんな彼と一時帰国時に2人でランチをしていて、「達郎さん、Web3時代の本場のイマを体験して勉強するために、シリコンバレーに来るべきですよ」と誘われて、フットワークの軽さだけには自信のある僕は、さっそく応じていました。

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佐藤 達郎(サトウ タツロウ)

多摩美術大学教授(広告論/マーケティング論/メディア論)。2004年カンヌ国際広告祭フィルム部門日本代表審査員。浦和高校→一橋大学→ADK→(青学MBA)→博報堂DYMP→2011年4月 より現職。 受賞歴は、カンヌ国際広告祭、アドフェスト、東京インタラクティブアドアワード、ACC賞など。審査員としても、多数参加。個人事務所コミュニケーション・ラボにて、執筆・講演・研修・企画・コンサルなども。また、小田急エージェンシーの外部アドバイザ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2023/09/01 08:53 https://markezine.jp/article/detail/43246

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