日用消費財の口コミの利用頻度について調査
日常生活において、口コミの影響は決して小さくありません。レストランを決めるとき、家具家電を買うとき、洋服のサイズを決めるときなど、SNSや各アプリで口コミを確認してから意思決定をすることは多いと思います。
ふだんの何気ない日用消費財の買い物でも、他の消費者がどう思ったか気になることはありませんか? 本稿では初めに、日用消費財における口コミの利用頻度について考察していきたいと思います。
今回は買い物アプリ「CODE」 (※1)を利用していて、3ヵ月以内に商品詳細ページ(※2)を見ている人を対象に、口コミ利用についてアプリ内でアンケートを行いました。商品カテゴリを10カテゴリ選び、該当する商品を買い物した際にアンケートに回答していただきました。
選出したカテゴリは、食料品で5カテゴリ(高カカオチョコレート、トクホ飲料、スナック菓子、メニュー専用調味料、カップ麺)、日用雑貨で5カテゴリ(お風呂用洗剤、虫よけ製品、ボールペン、電池、手洗い石鹸)です。
※1:買い物アプリ「CODE」とは、リサーチ・アンド・イノベーションが運営し、登録ユーザー300万人を超える、買い物のレシートと購入商品のバーコードをスキャンすることで、ポイントがもらえるスマートフォンアプリ。「CODE」ではふだんの買い物時の気持ちを、自然でリアルな口コミとして収集できます。
※2:商品詳細ページとは、「CODE」アプリ内の、商品の口コミや画像、近くの店舗の販売価格などを確認できる機能ページ。
日用消費財の口コミ利用における現状
はじめに『ふだんの買い物で「CODE」の口コミを見る頻度』のアンケート結果を見てみます。回答人数総数が1,783人で、ふだんの何気ない買い物でも口コミを「よく見る」「ときどき見る」と回答した人は652人と全体で約37%いることがわかりました。
ただし、「CODE」はアプリ上で各商品の口コミを簡単に見ることができるため、アプリ非利用者よりも口コミを見る頻度が比較的高くなっています。このことを考慮に入れ、この後の結果を見ていく必要があります。