モバイルビジネスを支援するMolocoは、Ipsosとの共同調査「モバイルアプリ パフォーマンスマーケティング グローバルレポート(2023年版)」を発表した。
パフォーマンスマーケティングとは、認知・イメージ向上を目的とするブランドマーケティングに対し、クリックやコンバージョンなどの特定の結果(ユーザー行動)を目的とするマーケティング手法だ。多くのデジタル広告はパフォーマンスマーケティングに該当する。
以下、一部内容を紹介する。
6割以上の企業が前年比でモバイル広告予算を増加
まず、2023年のモバイルアプリにおける広告予算の変化を調べた。すると調査対象企業の64.7%が前年から「増加した」と回答。予算額の増減率を見ると、世界全体で2022年から25.7%増加した。
63.2%の企業が、モバイル広告予算のうちパフォーマンスマーケティングにかかる予算が2022年比で「増加した」と答えた。モバイル広告予算全体のうちパフォーマンスマーケティングの予算の割合は45.7%となり、ブランドマーケティングにかかる予算の割合(41.4%)を上回った。
日本では55%の企業がモバイル広告予算をアップ
国別で確認すると、日本は55.0%の企業がモバイル広告予算を増加させていた。特に増加した企業の割合が大きかったのは、インドネシア(81.8%)や米国(73.7%)となった。
また予算額の増加率では、日本は21.3%に。インドネシア(33.9%)や英国(29.3%)が高い予算増加率を示した。さらに、パフォーマンスマーケティングの予算が増加した企業は、日本では54.0%だった。この割合が大きかったのはインドネシア(83.1%)や米国(69.0%)だった。
約7割のマーケターがパフォーマンスマーケティングを評価
パフォーマンスマーケティングへの評価を調査すると、68.5%の日本国内のマーケターが「パフォーマンスマーケティングには、従来のブランドマーケティングよりも収益の拡大を促進する効果がある」と回答した。これは世界平均(58.2%)を上回り、9か国中2番目に高い割合だった。
【調査概要】
調査期間:2023年4月3日(月)から5月1日(月)
調査対象:日本、米国、英国、韓国、フランス、ドイツ、インドネシア、シンガポール、ベトナムのモバイルアプリを保有する企業のマーケティング担当者およびマーケティングエージェンシーのアプリマーケティング担当者1,675人
調査方法:オンライン調査
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