SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第99号(2024年3月号)
特集「人と組織を強くするマーケターのリスキリング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

MarkeZineニュース

検索エンジンがQ&Aサイトになる日も近い? Microsoftが自然言語文検索のPowerset買収で合意

 Live Searchの公式ブログによると、MicrosoftはPowersetの経験豊かなエンジニアと研究者を高く評価しており、これらの人材が今回の買収の大きな要因のひとつであることを明らかにしている。

 現在主流となっているキーワード検索では、1回の検索でほしい情報が見つからないことが多く、結局何度も検索やクリックを繰り返すことになる。質問にふさわしい答えを見つけるには、質問の意図と検索対象となるウェブコンテンツの文脈を正確に理解したうえで、マッチングする必要がある。

 Powersetは、その検索技術を実証するために、オンライン百科事典Wikipediaとデータベースfreebaseを検索対象として、キーワード検索や質問に答えるサービスを提供している。たとえば民主党の大統領候補であるオバマ氏の年齢をたずねる文章を入力すると、生年月日とそこから計算した年数を即答し、関連するWikipediaの記事のリストを表示する。

「オバマ氏は何歳?」という質問に、生年月日とそこから計算した年数で回答

 このようにすっきりとした回答が表示できない場合もあるが、たとえばオバマ氏のプロフィールが知りたい場合に「オバマ」とだけ入力すると、コンパクトにまとめられたプロフィールページが表示される。従来のキーワード検索では、まず検索結果ページが表示されてから利用者がクリックしなければ表示されない内容がズバっと表示されるのは、それだけでもかなり快適だ。

オバマ氏のプロフィール

 Microsoftは、Powersetが持つ自然言語文検索技術によって、自社の自然言語処理技術を補う方針。Yahoo!買収案はまだくすぶり続けているが、“Google一強時代”ともいえる検索市場で少しでもその差を詰めるために、Microsoftにとって次世代検索サービスの開発は急務といえる。

 また、こうした検索サービスの品質が向上すれば、人々は現在人気を集めているQ&Aサイトに行くことなく、お気に入りの検索エンジンで直接質問文を入力することになるだろう。

【関連記事】
日本の首相は「福田康夫 かな?」(自信度26%)、gooがWikipedia自然文検索の実験スタート
携帯ユーザーに多い口語文による質問にも対応、モバイルQ&A横断検索「エフルート・Q&A検索」
「教えて!goo」で、自然文検索が可能に
 

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
MarkeZineニュース連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2008/07/04 16:30 https://markezine.jp/article/detail/4399

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ


イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング