WC開催で注目度急上昇の「バスケットボール」をトレンド分析
2023年の8月25日~9月10日に、FIBAバスケットボールワールドカップが開催されました。日本代表は惜しくもベスト16入りは逃したものの、前回大会31位から今大会19位と大きな躍進を遂げ、日本国内は大盛り上がりでした。この影響もあり、「B.LEAGUE」の公式サイトでは、チケット購入枚数や新規会員登録者数などが昨シーズンから大きく上昇していることが発表されています。
実際、消費者行動データに基づくトレンド分析でも「バスケットボール」「Bリーグ」の検索者は大きく伸長していることがわかっており、昨年のサッカーワールドカップや今春のWBC時の「サッカー」「野球」検索者数には及ばないものの、国内で大きな注目を集めていたことがうかがえました。
本稿では、バスケットボールへの注目の変化や新しい関心者層の有無、そしてバスケットボールへ関心が高まる背景などを、「Dockpit」のデータを用いて深堀りしていきます。
WC後だけじゃない、ここ数年で高まり続けているバスケへの注目
バスケットボールに関するトレンドを分析してみると、直近のワールドカップ開催前後だけでなく、この数年で人気や注目が高まり続けているという傾向が見えてきました。2021年には東京オリンピックも開催されていたので、少し長いスパンでトレンド推移を見ていこうと思います。
まず、「Dockpit」で2020年9月~2023年10月の「バスケットボール」検索者推移を見てみましょう。東京オリンピック開催期間だった2021年7~8月にも検索者数は急増していますが、全体的にこの3年で検索者数が増加し続けているようです。国際大会時に一時的に注目するだけでなく、バスケットボールにハマる人が一定数いたと考えられます。同様に、B.LEAGUEの検索者数も徐々に増加傾向にあり、プロリーグへの関心も年々高まっています。
また、「バスケットボール」「B.LEAGUE」ともに、女性の検索者比率が上昇していることもわかりました。