スターミュージック・エンタテインメントが運営するクリエイターのマネジメント・ネットワーク支援を行う「Star Creation」は、ショート動画のプラットフォームを調査した「ショート動画白書 vol.3 - 2024年、ショート動画はマスメディアに。」を公開した。
同レポートは、ショート動画の主要プラットフォームであるTikTok・YouTube ショート・Instagramリール・LINE VOOMを取り上げ、ユーザー属性や使用シーンなどの調査結果をまとめたもの。なおショート動画は縦動画かつ60秒以下のもの、世代については「Z世代:15~26歳、ミレニアル世代:27~42歳、X世代:43~49歳」と定義した。
生活者の50%以上がショート動画を利用
まずショート動画のユーザー割合を調べたところ、51.9%と半数を超えた。
プラットフォーム別にユーザーが普段よく視聴するコンテンツのジャンルをマッピングすると、TikTokは音楽・ダンス・アイドルなどのコンテンツ、YouTube ショートはゲームやアニメ・漫画などのコンテンツが人気であることが示された。
またInstagramリールでは美容などパーソナルなコンテンツ、LINE VOOMは教育系やHow To動画がよく見られていた。
約70%が購買に与える影響を感じる
次に、ショート動画が購買に与える影響を調査。影響を感じている層の割合は、2023年2月と比べて同年11月には約15ポイント増え、69.4%となった。一方「まったく影響を与えていない」と回答した人は、14.8%から7.4%と半減した。
さらに、58.1%が視聴中のショート動画アプリから離脱し、自分でWeb検索やECサイトで調べ購入していることがわかった。
広告出稿におけるプラットフォームごとの特徴は?
続いて、各プラットフォームの特徴を検証。4つのショート動画プラットフォームにおいて、ワンテンスの提供するペット用品ブランド「mofuwa」の同一素材を限りなく同一条件下で広告出稿した。
結果、TikTokはCTRが高くCPC(クリック単価)も高水準である特徴が見られた。YouTube ショートは完全視聴率が高く離脱率が低い傾向にあり、Instagramリールはインプレッションが多くCPM(インプレッション単価)の効率も良いプラットフォームだった。LINE VOOMはCPMの効率が良く、視聴完了率およびCPCが高い傾向が伺えた。
【調査概要】
調査時期:2023年11月
調査対象:スクリーニング調査7,099サンプル、本調査1,400サンプル
調査方法:アンケート調査、ヒアリング調査、各種データ収集・分析
調査主体:スターミュージック・エンタテインメント
調査委託:アスマーク
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