流行語大賞をトピックごとに振り返り
今年の「新語・流行語大賞」にノミネートされた30語が、2023年11月に発表され、翌12月実施の表彰式で年間大賞に「アレ(A.R.E.)」が選出されました。流行語大賞にノミネートされたキーワードが再注目を集めるとともに、それらのキーワードが実際に流行していたのか? についても議論があったようです。
そこで、本記事では「Dockpit」のデータを用いて、ノミネートされた流行語や流行語に関係の深いトピックスの一部を「ビジネス」「スポーツ」「ソーシャル」「エンタメ」に分けて振り返ってみます。
ビジネス編:「AI」関連キーワード
ビジネス領域での活用も広がる「生成AI」
まずは「生成AI」の検索トレンドを見てみましょう。直近の2年間で見ると、検索がこの1年でかなり伸びていることがわかります。Top10にランクインしたのも納得の結果です。
では、検索者は「生成AI」について何を調べているのでしょうか。生成AIといってもテキスト生成、動画生成など色々な種類がありますが、掛け合わせで検索に用いられるキーワードのTop15から読み解くと、「画像生成AI」が特に注目を浴びていることがわかりました。
最近では、マッチングアプリ企業が生成AIで作成した広告を活用し話題になっていましたが、活用の場面がビジネスの領域において広がっているのを筆者も実感しているところです。
その他、「そもそも生成AIとは何か」「使い方」「手軽に利用する方法」「うまく利用する方法」が上位にランクインしており、話題になっている生成AIを自分でも上手く使ってみたいというニーズが検索ワードからうかがえました。
2023年で急上昇した「ChatGPT」
「チャットGPT(ChatGPT)」も生成AI同様、この1年でかなり検索が伸びています。
掛け合わせで用いられている検索ワードを見ると、こちらも生成AIと同様に、「ChatGPTとは何か」「使い方」「手軽に利用する方法」「うまく利用する方法」が上位にランクインしていました。
「ChatGPT」については、データを確認していておもしろかったのが、検索者の年代分布です。検索者の年代に関する詳細なデータを見てみると、今年前半に積極的に情報収集していたのは40代だったものの、2023年4月の検索の盛り上がり以降は20代の情報収集が増えています。関心層がこの1年だけでも移り変わっているので、今後利用シーンが増えてくると、また関心層の様相も変わってくるかもしれません。