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2023年「新語・流行語大賞」のノミネートワードは本当に流行していたのか?検索トレンドを振り返り

スポーツ編:流行語大賞に選出された「アレ(A.R.E)」

 流行語大賞に選ばれた「A.R.E」。プロ野球ファン、特に阪神ファンであれば馴染みのキーワードかもしれません。検索トレンドは、阪神のセ・リーグ優勝が決まった2023年9月に大きな山ができていますが、「A.R.E」検索者が実際に流入したページを見てみると、やはり「A.R.Eとは何を意味しているのか」を説明するページが上位にきていました。対象に選ばれた「A.R.E」ではありますが、界隈以外ではあまり馴染みのない言葉だったのかもしれません。

2021年12月~2023年11月「生成AI」検索ユーザー数の推移(部分一致含む/Dockpit/PC・スマホ合算)
2022年12月~2023年11月「A.R.E(アレ)」検索ユーザー数の推移(Dockpit/PC・スマホ合算)
2021年12月~2023年11月「生成AI」検索ユーザー数の推移(部分一致含む/Dockpit/PC・スマホ合算)
2022年12月~2023年11月「A.R.E(アレ)」検索ユーザーの流入サイトランキング(Dockpit/PC・スマホ合算)

エンタメ編:SNSでの考察も話題になったドラマ「VIVANT」

 続いてエンタメ編です。今年、大注目を集めたドラマ「VIVANT」は、やはり検索者流入数でも同時期のドラマに比べて圧倒的なユーザー数を記録しました。

2021年12月~2023年11月「生成AI」検索ユーザー数の推移(部分一致含む/Dockpit/PC・スマホ合算)
2022年12月~2023年11月「VIVANT」「ハヤブサ消防団」」「警部補ダイマジン」「こっち向いてよ」「向井くん」「ばらかもん」検索ユーザー数の推移(Dockpit/PC・スマホ合算)

 検索で用いられたワードを見てみると、キャストやあらすじ、視聴率といった他のドラマでも並びそうなキーワードのほかに「別班」が並んでいるのがVIVANTならではです。ドラマを見て、自衛隊の秘密組織「別班」に興味を持ち、検索した人が多かったのでしょう。

 ちなみに、「別班」検索者は、「別班が本当に実在するのかどうか」が気になったようで、流入ページNo.1は、衆議院 平成25年12月2日に提出された『陸上幕僚監部運用支援・情報部別班(別班)に関する質問主意書』でした。

ソーシャル編:生活にも関わる社会課題「2024年問題/ライドシェア」

 最後は、ソーシャル編。今回は、私たちの生活にも大きく関わってくる「2024年問題/ライドシェア」をピックアップしました。

 自動車運転業務の年間時間外労働時間の上限が960時間に制限されることから物流・運送業界で議論されている「2024年問題」、および一般ドライバーが有償で乗客を送迎する「ライドシェア」。2024年問題については2023年1月から、ライドシェアについては比較的最近、特に2023年10月に検索の大きな山ができています。

2021年12月~2023年11月「生成AI」検索ユーザー数の推移(部分一致含む/Dockpit/PC・スマホ合算)
2021年12月~2023年11月「2024年問題」「ライドシェア」検索ユーザー数の推移(Dockpit/PC・スマホ合算)

 それぞれの流入ページを確認してみると、2024年問題においては、2024年問題がどのようなものなのかを知りたいという意図とともに各業界への影響を理解したい意図も見受けられます。

2021年12月~2023年11月「生成AI」検索ユーザー数の推移(部分一致含む/Dockpit/PC・スマホ合算)
2022年12月~2023年11月「2024年問題」検索ユーザーの流入ページランキング(Dockpit/PC・スマホ合算)

 ライドシェアについては、言葉の意味を確認できるページや、ライドシェアと似ている「カーシェア」という言葉との違いをしらべている様子がうかがえます。なお、ライドシェアと同じ意味合い・文脈で使われるキーワードを確認したところ「白タク」「配車サービス」といった直接ライドシェアを連想するキーワードのほか、「自動運転タクシー」「無人タクシー」など少々近未来的なキーワードも確認できました。今後の2024年問題の解決方法として期待を寄せている人がいるようです。

2021年12月~2023年11月「生成AI」検索ユーザー数の推移(部分一致含む/Dockpit/PC・スマホ合算)
2022年12月~2023年11月「ライドシェア」検索ユーザーの流入サイトランキング(Dockpit/PC・スマホ合算)

  ここまで、2023年ならではのトレンドトピックについて、流行語大賞へノミネートされた流行語や流行語に関係の深いキーワードの一部をピックアップする形で振り返りをしました。2024年はどんな新しい流行語、トレンドトピックが生まれるのでしょうか。

 今後も本シリーズではDockpit を活用し、皆さんにトレンド情報をお伝えしていきます。是非チェックしてみてください。

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この記事の著者

宮路 菜月(ミヤジ ナツキ)

株式会社ヴァリューズ データマーケティング局 コンサルティングG 兼 カスタマーサクセスG マーケティングコンサルタント

愛知県出身、滋賀大学経済学部卒業。新卒でヴァリューズに入社後、コンサルタントとして専業広告代理店や地方総合広告代理店を中心に、SaaS型サービスの提供を行う。またカスタマーサクセスとして前述...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/01/15 09:52 https://markezine.jp/article/detail/44474

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