SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

MarkeZineニュース

節約意識が高い人の年間支出額が多い 意識と行動の両面から見る生活者変化/博報堂買物研究所調査

 博報堂買物研究所は、2月1日、「値上げ・物価高騰に関する生活者調査」の結果を発表した。

 同調査は、同研究所設立20周年プロジェクトの第一弾として実施したもの。値上げと物価高騰にともなう生活者の変化を「意識(アンケート)」と「行動(購買データ)」の両面から調査を実施した。

すべての「食品・飲料」カテゴリーで8割以上の人が値上げを実感

 まず、生活者の値上げ実感について調査を行うと、「食品・飲料」カテゴリーでは6つの商品項目において8割以上、「トイレタリー」カテゴリーと「健康食品/栄養補助・機能性表示食品/トクホ」ではそれぞれ6割以上の生活者が「値上げを実感」と回答した。

【クリックすると拡大します】

 また、特に値上げ実感が大きかった「食品・飲料」カテゴリーの購入では、「節約を意識する」生活者はすべての商品項目で8割超となった。

【クリックすると拡大します】

 「節約を意識する」人の主な行動としては、「特売・セールで購入」するが35.5%、「できるだけ安い商品を買う」が29.5%となり、「商品の買い控え」は12.6%にとどまった。

【クリックすると拡大します】

節約意識が高い人が「食品・飲料」では年間支出が多くなる結果に

 次に、特に値上げの実感が大きかった「食品・飲料」カテゴリーに注目すると、値上げ前である2020年と2023年を比較した時、節約意識の有無による購入金額の増加率には顕著な差は見られなかった。しかし、節約意識が高い人は、低い人よりも「清涼飲料水/ミネラルウォーター」「冷凍調理品」「メニュー専用調味料/料理の素」の購入金額が低いという結果が出た。

 一方で、「食品・飲料」カテゴリーのその他の商品項目では、節約意識が低い人よりも購入金額が高く、「食品・飲料」カテゴリーにおける年間支出自体は大きい傾向にあったことがわかった。

 さらに、「お菓子・スイーツ」「アルコール飲料」といった嗜好性が高い商品項目に注目してみると、節約意識が高い人の方がいずれの商品項目においても、年間購入金額が上昇していることが見て取れた。

クリックすると拡大します

 特に「お菓子・スイーツ」では節約意識が高い人の方が、低い人よりも、年間購入金額が約1,600円高くなっていた。理由としては、「家族構成などにより購入頻度や購入量の調整が難しく購入金額が高くなってしまう人ほど、節約意識が高くなる」といったものや、「安価な商品で我慢をしている分、買う頻度や個数は抑えられず、買い過ぎてしまう」といった生活者のジレンマが考えられるという。

【調査概要】
(アンケート)
対象:15~69歳 男女かつマクロミルQPR協力者
地域:日本全国(沖縄除く)
手法:インターネットリサーチ
時期:2023年9月~10月
有効回答数:23,878ss
委託先:H.M.マーケティングリサーチ
回収・集計方法:マクロミル社QPR協力者全数にアンケートを配信、回答協力者に対して、総務省統計局「令和2年国勢調査」掲載の人口構成に合わせて、性×年代でウェイトバック補正を実施

(購買データ)
データソース:マクロミル社QPR(消費者購買履歴データ)
分析対象者:博報堂買物研究所「値上げ・物価高騰に関する生活者調査」
対象商品項目:JICFS食品
集計期間:2023年1月1日~12月31日

【関連記事】
生活者の7割がAIに期待/将来、自分の一部や相棒的な存在になる期待感が高まる【博報堂DYHD調査】
物価上昇で約8割が「生活に不安」、夏のボーナスは若年層ほど「大きく使いたい」【BIGLOBE調査】
約70%が値上げを実感、物価高でも「自分の健康」と「お祝い事」への金額に変化なし【CCCMK調査】
Z世代の消費価値観/価格よりもブランド価値重視の傾向【テテマーチ調査】
2023年上半期の消費者の購買行動、金額・数量・回数はいずれも前年比で減少【カタリナ消費者総研調査】

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
MarkeZineニュース連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2024/02/05 07:00 https://markezine.jp/article/detail/44731

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ


イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング