小売業・メーカーのマーケティング支援を行うカタリナ マーケティングジャパンのカタリナ消費者総研は、実購買データをもとに2022年上半期(1月~6月)と2023年上半期(1月~6月)の消費者の購買行動を分析。どのような変化があったのかレポートとして発表し、そのダイジェスト版を公開した。
2023年上半期、前年同期比で購入金額・数量・回数が減少
まず2023年上半期の「購入金額」は、前年同期比96.9%と約3%減少した。「購入数量」は90.7%となり、約10%減少。「買い物回数」も約5%減少し、94.7%だった。
この結果を1人あたりに換算すると、「1人あたり購入金額」は2,788円減少した結果に。「1人あたり購入数量」は36個減となり、2022年上半期と比べ買い物かごに入れられたものが36個減ったことになる。また「1人あたり買い物回数」は2回減少した。
一方、「平均購入単価」は2022年上半期と比較して増加。様々な商品の値上げによる影響が見られた。
商品カテゴリー別の変化は?
次に、2023年上半期の購買状況をカテゴリー別に整理。以下の表に購入者数(ID数)の、対前年同期比での減少が大きい上位15カテゴリーを示した。
2022年と比べると、全46カテゴリー中44カテゴリーで購入者数が減少。購入数量も、表にあるほぼすべてのカテゴリーで前年同期比が80%台となり、大きく減少した。
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