人手の需要が高まるコンサルの中身
コンサル業界でAccentureがカバーする規模の大きさは、従業員数からもわかる。Accenture のグローバルの従業員数は73.3万人、コンサルBIG4は30〜40万人規模の従業員を抱えている。わかりやすい比較対象として、電通グループは世界で7万人台と桁が一つ小さい。AccentureやBIG4、MBBの規模感が思っている以上に大きいことが伝わるだろう。
さらに近年コンサル各社の従業員数が急増している(図表2)。任意抽出の表だが、この5年間で約70%増だ。これには、企業根幹(財務・金融)に連動するAI・DX・グローバルの新規案件数をプロ人員で対応すべきという背景がある。

事業戦略コンサル事業の本来の意味(お金のプロ・医師)を理解せず、何でもコンサルとする、まるで医師免許を持たない脱毛サロンが「美容コンサル」として病院扱いされるような軽い“カンチガイ”にくれぐれも陥らぬよう。
「コンサル」と称する事業に従事する者は、金融・財務を土台として何を「コンサル業務」として市場を競っているのか確認すること。コンサル業務を委託する側にいる読者は“ホンモノ”のコンサルを受けているかを振り返る機会としよう。
