SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

MarkeZine Day 2024 Spring

LP流入は10倍⁉Z世代が「見たら止まらない」動画を仕掛ける、「ごっこ倶楽部」のTikTokマーケ

立ち上げ3ヵ月で10万フォロー!ダウンロード数は460%⁉ショートドラマの企業活用事例

 中矢氏は3つの活用事例を紹介した。

 1つ目は、就職・転職・バイト選びを支援するパーソルが行った、継続発信によるブランディング事例だ。ブランドビジョンを、働くやりがいや喜びを交えたドラマで表現した。投稿本数18本にて、総再生回数は3,977万回を達成。企業アカウントは立ち上げ3ヵ月で10万フォローを得た。

 2017年から社内で運用していたXは約6年でフォロワーが8.3万人なので、飛躍的にフォロワーが増えたことがわかる。

「テレビなどのマス広告も実施していますが、効果の比較をすると140倍という結果でした。最初はうそかと思いましたが、それだけのリーチ効果がありました」(中矢氏)

仕事における理不尽を解消するドラマや定年退職を迎えるベテランが仕事の思いを語るドラマなど、18本を作成。コメントの中には「同じ経験がある」「明日の仕事、がんばろう」「企業のコンテンツなのに泣いた」「働いて笑おうに、共感しました」などがあったという。
仕事における理不尽を解消するドラマや定年退職を迎えるベテランが仕事の思いを語るドラマなど、18本を作成。コメントの中には「同じ経験がある」「明日の仕事、がんばろう」「企業のコンテンツなのに泣いた」「働いて笑おうに、共感しました」などがあったという。

 2つ目は、ペットにお留守番させる時に音楽をかけられるアプリの事例。ショートドラマの内容は、ペットを擬人化して、子どもを1人で家に置いていく姿を描写。途中でそれが実は犬だとわかる。寂しさや心細さを和らげるために音楽を聞かせるといった内容だ。

 これが響き、SNS合計再生数は1,300万回、サイトへのアクセス数は500%となった。結果、知る→調べる→購入する(ダウンロード)という導線がうまく機能し、ダウンロード数は460%になった。

“見たくなるもの”を作れれば、企業のメッセージは届く

 最後は、JALが実施した、ドラマの拡散力を軸としたキャンペーンだ。久米島など沖縄の離島を周遊する旅のキャンペーンだが、まずはドラマを制作して配信し、次にドラマに関するクイズに応募してもらう仕立てにした。

 結果ショートドラマの再生数は、1,000万回を超え。すべてオーガニックで、広告は一切回いないという。LPへの流入数は、過去の同じ路線の施策と比較すると、10倍に。キャンペーン応募者数も200%となったことに加え、若年層の参加率が増加した。予約数は、コロナ以前の2019年と比較して250~400%増えた。

「結果として、認知から興味を経て、コンバージョンまで達成し、非常に大きな効果がありました」(中矢氏)

 中矢氏は最後に「企業が出したいメッセージをコンテンツにしたときに、それが面白ければ効果が出ることが実証できています。Z世代が、コンテンツの視聴を自由に選択できる環境で“見たくなるもの”を作れれば、企業のメッセージはしっかり届く訳です。もし、ショート動画を通じてお届けしたいと考えていらっしゃる企業様は、お声がけください」と話し、同セッションを締めくくった。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
MarkeZine Day 2024 Spring連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

那波 りよ(ナナミ リヨ)

フリーライター。塾講師・実務翻訳家・広告代理店勤務を経てフリーランスに。 取材・インタビュー記事を中心に関西で活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2024/08/06 08:30 https://markezine.jp/article/detail/45222

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング