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花王廣澤氏が若手視点で聞く、これまでとこれからのマーケティング

ライブコマースが日本人に向いている理由とは?【ももち氏×花王廣澤氏対談】


 花王のマーケター・廣澤祐氏が、業界で活躍しているキーパーソンと対談する本連載。今回はライブコマースに強みを持つM-YOUの代表取締役社長を務める牛江 桃子氏(以下、ももち)氏にライブコマースのメリットや実施する際のポイントを聞きました。

いち早くライブコマースに着手して見えた可能性

廣澤:最初にももちさんが代表を務めているM-YOUが展開している事業について教えてください。

ももち:M-YOUでは現在、SNSコンテンツのプロデュース事業、Z世代マーケティング事業、広報PRコンサルティング事業、D2Cブランド事業、そして当社に所属するインフルエンサーやライブコマ―サーなどのタレントマネジメント事業の5つを展開しています。

 M-YOU株式会社 代表取締役社長 牛江 桃子氏
M-YOU株式会社 代表取締役社長 牛江 桃子氏

廣澤:現在は経営者として様々な事業を展開しながらライブコマーサーとしても活躍するももちさんですが、これまでのキャリアを振り返りながらライブコマースの過去についても掘り下げたいと思います。ライブコマースとの出会いはいつだったのでしょうか。

ももち:ライブコマースに出会ったのは2017年です。当時アパレル店員として実店舗で働いていたのですが、販促の一環でライブ配信を行うことになったのがライブコマースを始めたきっかけです。

廣澤:2017年というと、ライブコマースが世にほとんど浸透していない状況だったと思います。その中で手応えはあったのでしょうか。

ももち:店舗じゃない場所でも接客ができて、お客様の洋服選びをサポートできるのはおもしろいし、確かな反響も得られていました。「これはおもしろい」と思った私は、毎週企画を考えて配信するようになったんです。しかし、勤めていたアパレル企業ではライブ配信が難しくなってしまったので、2019年から独立しYouTubeでの活動を始めました。

接客の経験を活かして他のインフルエンサーと差別化

廣澤:ももちさんは自らを「ライブコマ―サー」と名乗り、他のインフルエンサーの方よりもライブコマースに対する関心や意欲が強いと感じました。その理由や背景を教えてください。

花王株式会社 DX戦略部門 廣澤 祐氏
花王株式会社 DX戦略部門 廣澤 祐氏

ももち:2019年はYouTuberが既に台頭していて、普通の配信では勝つのは難しいと考えました。その中で私はアパレル店員の経験があり接客も大好きだったので、ライブコマースに特化した配信を始めました。配信では、週末に購入した商品を紹介していました。

廣澤:接客が大好きとのことですが、接客を好きになった原体験が何かあったのでしょうか。

ももち:最初に接客を好きになったのは、高校生のときにしていた飲食店のアルバイトです。そこから好きな洋服に関する接客ができるアパレル企業に入社して、販売士の資格も取って接客にのめりこみました。

 お客様の懐に入って不安点を解消しながら、購入に向けて背中を押してあげて、満足度を上げる。この接客のおもしろさを感じながら遠隔で接客できるのが、ライブコマースでした。

廣澤:YouTuberはもちろん、インスタグラマーなど様々なインフルエンサーがいる中、動画の反響はいかがでしたか。

ももち:最初は「誰?」って感じでした。それでも毎日ライブ配信を続け、コアファンのみんなと一緒にライブコマーサーの名前を広げていくために共創してきました。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、20...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

廣澤 祐(ひろさわ ゆう)

花王株式会社 DX戦略部門2015年に花王株式会社へ入社し、デジタルマーケティングを経験したのち化粧品ブランドのマーケティングに従事。2021年からDX担当部門としてデジタル活用の推進に従事。2020年より公益社団法人日本アドバタイザーズ協会デジタルマーケティング研究機構 U35プロジェクト幹事を務...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/04/05 18:43 https://markezine.jp/article/detail/45228

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