新卒入社のソフトバンクを1年半で退社、その理由は?
野崎:大学ではバスケットボール部には入らず4年間を過ごし、就活をしていますね。就活はどのような軸だったのでしょうか?
成田:理系の学部だったのですが、当時は理系=エンジニアくらいのイメージで、IT関連の知名度が高い会社を探していました。その中で3年生のときにソフトバンクのサマーインターンシップを経験し、ソフトバンクなら世界を変えられる、新しい事業を作れると思い新卒で入社しました。
野崎:ソフトバンクではどのような仕事をされていたのですか?
成田:最初は法人営業でした。営業自体は最初苦手だったのですが、多角的な事業を展開するソフトバンクのサービスをどうすれば売れるか模索したことで、すごく視野は広がったと思っています。

野崎:幅広い事業を知る経験ができた中で、入社から1年半後ソフトバンクを退社していますね。それはなぜでしょうか?
成田:ソフトバンクで事業を作れるようになるにはあと何年かかるんだろう……、と思ったのがきっかけですね。
野崎:正直、その動機での転職は早いのかなと思ってしまいますよね。ただ2年目なので第二新卒という期間限定のカードを切れる環境でもあります。ちなみに、大企業出身の第二新卒は選択肢が広がりやすいのもポイントです。
サイバーエージェントで念願の新規事業開発、そこで得たもの
野崎:2社目はどちらの会社に入社されたのでしょうか?
成田:サイバーエージェントです。広告事業の中でもDSPやアドネットワークなどのアドテクノロジー関連の部署に配属となり、2019年にはアプリ向けのダイナミックリターゲティングの新規事業を立ち上げました。最初はメンターの力を借りつつ、最終的にはP/Lを見ながらプロダクトを成長させるために日々動いていました。
CTRのCの意味もわからないくらい、インターネット広告の知識はありませんでしたが、高校時代の挫折を思い出しながら、ひたすら知識やスキルをキャッチアップしていました。
野崎:新規事業を作りたいという念願が早くも2社目で叶ったんですね。ちなみになぜサイバーエージェントを転職先に選んだのでしょうか?
成田:転職の軸はベンチャーであること、事業を作るチャンスがあることの2つでした。その2つに当てはまる企業でオファーをいただけたのがサイバーエージェントだったんです。
野崎:何年ほど在籍していたんでしょうか?
成田:1年ちょっとですね。新規事業を立ち上げてから1年ほどで月間の売り上げ目標は達成できたので、順調でした。でも、サイバーエージェントの決算を見て事業全体を俯瞰したとき、自分の貢献度があまりにもちっぽけだと思ってしまったんです。
そのため、より事業規模の小さい会社に入って、経営にインパクトを与える働きがしたいと思い、転職を決意しました。
