「富士フイルム」というブランドアセットの凄さ
──富士フイルムグループの強みの1つは、多角的に事業を展開しながらも、各事業で「富士フイルム」というブランドアセットを積み上げているところにあります。堀切さんは富士フイルムのブランドマネジメントを管掌されていますが、「富士フイルム」というブランドに、これからパーパスをどう反映していきますか?
これまで富士フイルムブランドを育ててこられたのは、それは言語化されていなかっただけで、既にパーパスらしきものが従業員一人ひとりの中に存在していたからだと思います。
多くの従業員が創業喪失、業態転換、変革などで経験した多くの思いを「富士フイルムらしさ」として内在させているような気がします。だからこそ、どの国でもどの事業でも富士フイルムとしての一体感を感じますし、どの領域でも富士フイルムブランドを大事にしてこられたのだと感じます。
そして、私はブランドとパーパスは表裏一体であると考えます。ブランドの存在意義はパーパスにつながっていますから、パーパスの中にはブランドの香りが漂うべきですし、ブランドの中にもそのエッセンスを感じさせることが大切だと考えます。
富士フイルムには、地球上の笑顔の回数を増やしていけるような製品やサービスがたくさんあります。私たちのこのパーパスを実現していく上で、それはとても幸せなことだと思います。
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