日本インフォメーションは、Z世代の情報収集・SNS利用についての調査を実施。Y世代、X世代との世代間比較を含めた結果を公開した。
Z世代のパソコン所有率は約28%
まず、持っているデジタル機器を確認したところ、いずれの世代も「スマートフォン」が最も高く約9割が所持。「パソコン」はX世代以上の所持率が6割であるのに対し、Z世代では3割に満たない結果となった。また、Z世代は「テレビ」が21.0%、「DVD/Blu-rayプレイヤー」が8.5%と全体値を大きく下回った。
Z世代・Y世代はYoutube、X世代以上はGoogle検索を利用
次に、普段どのようなサイト・アプリを使用しているのかを尋ねた。情報、まとめ・キュレーションサイトでは、「Google(検索)」がいずれの年代でも最も高くなった。「Yahoo!ニュース」はZ世代で19.0%、Y世代で30.3%に対し、X世代では58.1%と世代間で差が出た。
SNSは「LINE」が最も高く、いずれの世代でも5割を超えた。2番目はZ世代が「Instagram」、Y世代・X世代以上が「X(旧Twitter)」となった。
ショッピング通販サイトでは、Z世代・Y世代は「Amazon」、X世代以上では「楽天」がトップに。また、Z世代女性は「SHIEN」が31.2%と支持された。
動画配信サイトでは「Youtube(通常)」がいずれの年代でも高い一方、「Youtube(ショート)」はZ世代の選択率が高く、特に男性は42.2%だった。
さらに、普段使用しているサイトやサービスで頻度が高いものを3つ選択してもらい、その結果を上位5位までランキング形式にまとめた。すると、Z世代・Y世代では「Youtube(通常)」、X世代以上では「Google(検索)」が1位になった。また、Z世代女性は唯一「Google(検索)」がランクインしなかった。
Z世代の25%が「テレビ番組は視聴しない」と回答
続いて、Z世代の各SNSの使い方を調査。Instagramでは「フォローしているアカウントの投稿を閲覧する(51.8%)」がトップとなり、次いで「ストーリーズに投稿する(46.8%)」も多く回答された。Xは「フォローしているアカウントの投稿を閲覧する」「時間つぶしのため」がともに47.1%で1位だった。
また、普段日用品関連の商品を購入する際に参考にしている情報を調べると、Z世代・Y世代は「家族や友人のおすすめ・口コミ」が最多に。対してX世代以上は「店頭POPや商品パッケージ」がトップとなった。
最後に、テレビ番組の視聴について質問。視聴方法を確認したところ、Z世代では「リアルタイム視聴(51.2%)」「録画機器に録画して視聴(28.8%)」がいずれも全体値より10ポイント以上低くなった。反対に「TVerの見逃し配信で視聴(30.2%)」はZ世代が最も高く、特に女性では39.7%となった。
また、視聴シーンではZ世代は「テレビに集中する(20.7%)」が全体値より12ポイント低く、「テレビ番組は視聴しない(25.1%)」の選択率も他の世代より高かった。
【調査概要】
調査対象:全国16~69歳の男女
調査期間:2024年3月11日(月)~3月12日(火)
調査手法:インターネットリサーチ
サンプルサイズ:有効回収計 1,020サンプル
分析軸定義:Z世代…16~27歳、Y世代…28~43歳、X世代以上…44~69歳
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