日経BPは、「日経クロストレンド」が作成した「トレンドマップ 2024上半期」を発表した。
同マップは、「マーケティング」「テクノロジー」「消費トレンド」の3分野について、中長期的に注目すべきキーワードをランキング化したもの。外部アドバイザリーボード約50人と編集部の記者など各分野の専門家の知見を集約。分析結果は「現時点での経済インパクト」と「将来性」の2つのスコアでマッピングしている。
マーケ分野では「サブスクリプション型コマース」が最も上昇
2023年11月に実施した前回調査と比較して、将来性スコアが伸びたキーワードは、マーケティング分野では「サブスクリプション型コマース」「CX(顧客体験)」「チャットbot(対話型AI含む)」だった。
また、消費トレンド分野では「越境EC」「節約志向」「TikTok売れ」「共働き」、テクノロジー分野では「VUI(音声ユーザーインターフェース)」「生成AI(ChatGPT、Copilot in Windowsなど)」「フードテック」がスコアを伸ばした。
一方経済インパクトについて、全体でのスコア上昇率がトップだったのは、マーケティング分野の「パーソナライゼーション」だった。
その他、消費トレンド分野では「越境EC」、テクノロジー分野では「生成AI(ChatGPT、Copilot in Windowsなど)」がそれぞれ高い伸びを示した。
消費トレンド分野の新キーワード「リユース消費」に注目
今回追加された4つのキーワードのうち、注目を集めたのが「リユース消費」だ。消費トレンド分野のジャンル別将来性スコアランキングで15位となった。
Z世代を中心に、エコに対するブランド姿勢によって共感度が左右される傾向が強まっており、今後リユース商品を好んで買う流れが加速すると、専門家の多くが予測している。
【調査概要】
2024年4月に実施。日経クロストレンド編集部がマーケティング分野の30キーワード、消費トレンド分野の32キーワード、テクノロジー分野の30キーワード、計92キーワードを選定。それぞれを認知する人に、そのキーワードの「将来性」と現時点での「経済インパクト」とを5段階で尋ねてスコアリングした。
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