データサイエンティスト協会は、「データサイエンティスト市場の“需要と供給のミスマッチ”の解消」をメインテーマに、データサイエンティストの認知・理解に関する調査結果を発表した。調査対象者は、日本・アメリカ・インド・ドイツの一般ビジネスパーソン。同じテーマで、日本では2022年から、アメリカでは2023年から時系列で調査を行っている。
調査の結果、データサイエンティストの認知率は、日本は25.3%、アメリカは63.1%、インドは80.8%、ドイツは56.7%だとわかった。
日本における認知率は、2022年から2023年にかけては、21.8%から25.1%と拡大したが、2024年では昨年比0.2%のみの増加となったため、同協会は頭打ちになっていると分析している。
またデータサイエンティストという職種に就労することへの興味は、日本は31%、アメリカ:49.4%だった。昨年比でいうと、アメリカが昨年比+10.2%だったのに対し、日本は-1.4%となった。
所属企業にデータサイエンティストの専門部署がある割合は、日本は7.7%、他国は25.1%~68.8%で、圧倒的な差があることがわかった。大学などにおける統計学の履修経験は、インドが61.5%だったのに対し、日本は15.2%で、教育プログラムの浸透を同協会は課題として挙げている。
【調査概要】
調査対象:日本およびアメリカ・インド・ドイツ各国内在住の就労者(正社員または嘱託・契約・派遣社員を対象、パート・アルバイトを除く)20~69歳、性・年代別で均等割り付け。
調査手法:インターネット調査
調査期間:2024年6月12日~24日
有効回答数:日本 2,000人、アメリカ・インド・ドイツ 1,000人
調査委託先:クロス・マーケティング
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