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その手があったか!生成AIでコンテンツマーケティングを“劇的にラクにする”プロンプト術

生成AIと壁打ちして、独創的なアイデアを発想するコツ

AIとのブレスト 思考のループを抜け出す突破口に

 では、具体的にはどんなコンテンツで構成されているのでしょうか。そのあたりの疑問をそのまま質問してみました。

<ChatGPTの回答>

  • インタビュー
    実際に転職を成功させた人や、失敗経験から学んだ人のリアルな体験談
    具体的なアクションステップや、直面した課題とその解決法
    業界の特性や転職の難易度必要なスキルなどを解説
  • キャリアチェンジのヒント
    視聴者からの質問に対するアドバイス
    転職活動を進めるための具体的なヒント
  • 差別化ポイント
    実際の転職経験者のストーリーを中心に据えることで、視聴者に具体的で共感しやすいコンテンツを提供
    抽象的ではなく、具体的で行動に結びつきやすいアドバイスを重視
    異なる業界やバックグラウンドを持つ人々の多様な視点を取り入れる

※太字の強調は筆者

 なるほど……転職系のチャンネルは、エージェントや事業者の専門家目線から語られるモノが多いです。「履歴書の書き方」「退職理由の例文」「自己アピールの模範解答」のような即物的なノウハウではなく、「転職者本人の生の声を届ける」という視点は良いかもしれません。

 このように、一人で考えると思考のループにハマって、堂々巡りになりがちなところを、「AIに質問させる→思考を整理する→再度質問する……」を繰り返すことで、新しい視点に気づけて、そこが突破口になったりするものです。

画像を説明するテキストなくても可

 一人でやってもいいですし、同僚なども混ぜて「二人+AI」という組み合わせにすれば、ブレインストーミングもぐっとはかどります。

日本と海外の傾向の違いを調べさせる

 これ以上深掘りできない……と感じたら、視点をガラッと変えてみましょう。たとえば、海外の転職系チャンネルを調べさせ、発想の幅を広げてみたらどうでしょう?

<筆者のプロンプト>

日本の転職系YouTubeチャンネルと、海外とでは、傾向に違いがあるか?

 以下、要約したChatGPTの回答です。

<ChatGPTの回答>

日本の傾向
  • 企業主導のチャンネルが多い
    転職エージェントや企業が運営するチャンネルが多い
    プロ視点のキャリアアドバイスを提供する
    具体的な転職活動のステップ、面接対策、履歴書の書き方など、実用的なノウハウを提供する
  • フォーマル
    フォーマルなトンマナ
    情報がわかりやすく整理されている
    専門家やコンサルタントによる信頼性の高いアドバイス
  • 視聴者とのエンゲージメントはわずか
    一方向的な情報提供
    コメントや質問に対する対応は少ない
    視聴者とのインタラクションが活発ではない
アメリカやヨーロッパの傾向
  • 個人の体験を重視
    個人の転職経験やキャリアの専門知識をもとにしたチャンネルが多い
    HRリクルーターやキャリアコーチが自分の経験を共有し、具体的なアドバイスを提供する
  • カジュアル
    カジュアルで親しみやすいトンマナ
    視聴者が共感しやすい
    ストーリーや個人的なエピソードを通じて、具体的な行動を促す
  • 視聴者とのインタラクション
    コメント、Q&Aセッションを通じたエンゲージメントを重視
    視聴者からのフィードバックを積極的に取り入れ、コンテンツに役立てる

 なるほど。予想から外れてはいないかなという印象です。参考にできそうな視点は取り入れていきましょう。

 コンセプトと合わせて、その実現に必要となるアクションの洗い出し、ファーストステップも検討したいところです。

 ここで一度、状況設定を整理しておきましょう。チャンネルを企画するあなたは「転職エージェント会社に勤務はしているが、HRリクルーター、キャリアコーチ、転職コンサルタントのような専門家ではない、ただのWebマーケター」かもしれません。

 仮に、自分の知識や経験に頼れない前提で、「転職を考えている20~50代のホワイトカラー層に向けて、実際に転職を経験した人々のリアルなストーリーを紹介し、視聴者に行動のきっかけや新しい価値観を提供する、リアル転職ストーリー」を実現するにはどうすれば良いのでしょうか? これもChatGPTに聞いてみました。

次のページ
具体的なファーストステップを聞く

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この記事の著者

中山 順司(ナカヤマ ジュンジ)

SEO・ソーシャル・動画の3領域でのコンテンツ企画と制作が得意な生粋のコンテンツクリエイター。ソフトバンク、楽天トラベル、Six Apart、freee、ファベルカンパニーを経て2024年に独立。コンテンツマーケティングを専業とし、オウンドメディアとYouTubeの設計 / 企画 / 執筆 / 編集 / 分析 / 改善 / SEO を幅広く行う。MarkeZine、Web担当者Forum、ねとらぼ、WorkshipMAGAZINE等で執筆しつつ、Content ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/09/04 08:00 https://markezine.jp/article/detail/46332

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