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その手があったか!生成AIでコンテンツマーケティングを“劇的にラクにする”プロンプト術

生成AIと壁打ちして、独創的なアイデアを発想するコツ

具体的なファーストステップを聞く

 すると、ChatGPTからは「ゲストを招いたトークはどうか」という提案が。ゲストを見つけるための具体的なアクション案も次のように出してくれました。

<ChatGPTの回答>

Twitterを活用する
  • ハッシュタグを活用
    「#キャリアチェンジ」「#転職成功」などのハッシュタグで、転職経験を共有している人々を探す
  • リストを作成
    転職に関するツイートをしているユーザーをリストアップし、定期的にツイートをチェックする
  • DMを送る
    直接ダイレクトメッセージを送り、インタビューを依頼する

コミュニティに参加する
  • オンラインフォーラムとイベント
    フォーラムの特定:転職やキャリアチェンジに特化したオンラインフォーラム(例:Redditのr/careeradvice、Quoraの転職関連トピック)に参加する
    価値の提供:まずはフォーラム内で価値のある情報やアドバイスを提供し、信頼を築く
    インタビューの募集:定期的にインタビューの募集を投稿し、興味を持ったメンバーからの連絡を待つ

  • キャリアイベント
    LinkedInのイベント、Meetup、ビジネスカンファレンス、キャリアフェアなど、転職やキャリアチェンジに関連するイベントを探す
    イベントに参加し、ネットワーキングの時間を利用して、直接転職経験者に話しかける
    イベントのスピーカーやパネリストとして登壇している転職経験者にアプローチし、インタビューを依頼する

 登場するサービス名など、ややアメリカンなテイストですね。すべて実行価値があるかはともかく、ヒントとしては十分です。

見落とした要素、気づかなかった事象を指摘させる

 ChatGPTは、自分で生成したくせに、「それで全部? 見落としはない?」と促すと、悪びれずに「まだありますね」と答えてくるものです。

 「最初から言ってよ!」という気もしますが、受け身の姿勢で任せっぱなしだと、「優れたアイデアを見落とす」危険性もあるということです。

 なので、簡単に引き下がらず、「追加はないか?」「出した答えは完璧なのか?」「◯◯の観点で再度調べて」と質問を被せましょう

<筆者のプロンプト>

エージェントやリクルーターによる転職系チャンネルを見ている日本人転職希望者は、コンテンツ内容に100%満足しているだろうか?

不満があるとすればなんだろう?

その不満を解消するには、どんなコンテンツがあるとよいだろう?

<ChatGPTの回答>

  • 企業主導で、エージェントの視点が中心になりがち
    視聴者が求めるリアルで多様な転職体験が不足している
    特定企業に偏った情報提供になる
  • フォーマルすぎる
    親近感が湧きにくい
    カジュアルでリアルな体験談、失敗談を含む人間味あふれるコンテンツを求めている可能性がある
  • 一方向的な情報提供が多い
    視聴者の疑問や具体的な状況に応じたアドバイスをしてもらえない

 「企業目線で、お硬い空気感で、一方的に語られる」のが日本のチャンネルの傾向のようです。であればその逆を突き、「視聴者と同じ目線で、リラックスした雰囲気で、双方向にやりとりのあるチャンネルはどうだろうか?」というアイデアになってきました。

 果たして、そんなチャンネルを日本人は受け入れるのか?という別の疑問が湧きますが、キリがないのでいったんここで終わります。

画像を説明するテキストなくても可

 良いと思った案をまとめてみました。

  1. 実際に転職を経験した人の成功談と失敗談
  2. 転職活動中の日常をドキュメンタリー形式でVlogにする
  3. ライブ配信で視聴者からの質問にリアルタイムで答えるセッションを設ける
  4. ホスト自身がキャリアについての悩みや経験をシェアする
  5. ホストやゲストが未経験の職業に1週間挑戦し、体験をドキュメンタリー形式で紹介
  6. 未来の職業や働き方を予測し、関連するスキルや準備を紹介しつつ、未来志向のキャリアデザインを視聴者と一緒に考える
  7. 実際の転職希望者とカウンセラーのカウンセリングセッションを公開

 最初に出された、「転職を考えている20~50代のホワイトカラー層に向けて、実際に転職を経験した人々のリアルなストーリーを紹介し、視聴者に行動のきっかけや新しい価値観を提供する、リアル転職ストーリー」からは、かなり具体化されてきた印象です。

 今回は生成AIとの壁打ちを「YouTubeのコンセプト」という大きめのお題で試しましたが、もっと日常的な「来月のセミナー企画」「来週のメルマガの文章」「今日が締切のバナーのキャッチコピー」くらいの細かな作業にも、もちろん使えます。ぜひ試してみてください。

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この記事の著者

中山 順司(ナカヤマ ジュンジ)

SEO・ソーシャル・動画の3領域でのコンテンツ企画と制作が得意な生粋のコンテンツクリエイター。ソフトバンク、楽天トラベル、Six Apart、freee、ファベルカンパニーを経て2024年に独立。コンテンツマーケティングを専業とし、オウンドメディアとYouTubeの設計 / 企画 / 執筆 / 編集 / 分析 / 改善 / SEO を幅広く行う。MarkeZine、Web担当者Forum、ねとらぼ、WorkshipMAGAZINE等で執筆しつつ、Content ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/09/04 08:00 https://markezine.jp/article/detail/46332

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