ローカル企業で、加速度的にデジタルコミュニケーションが広まる
──今回は、ローカル企業・中小企業のインストリーム広告配信について話をうかがいます。まずは自己紹介をお願いします。
東条:MRTアドは、宮崎県で広告やイベント企画を手がける広告代理店です。テレビ・ラジオCMはもちろん、それらにとらわれずクライアントのニーズに応じた適切なマーケティング戦略を提供し、地域企業や自治体の成長をサポートしています。弊社では4年前からSNSやWeb広告の運用を本格的に開始しました。
その中で私は、デジタルマーケティング部でWeb広告全般の提案・運用を担当しています。
矢野:私はMRTアドの営業部に所属し、企業や自治体にテレビ・ラジオCMのほかSNSやTVerへの広告配信、イベントなどの営業を行っています。
小野:私はUltraImpressionのプラットフォームビジネスセンターで、デジタルマーケティングに携わってきました。ビジネス視点でのプロダクト開発や自社で開発した、映像プラットフォームのプロダクトマーケティングのほか、ここ数年はデジタル広告の商品企画やメディアのマネタイズ支援を行っています。
木村:UltraImpressionのプラットフォームテクノロジーセンターで、主にUltraImpression Ad Managerなどデマンドサイドのプロダクト開発を行っています。また、メディアのプロダクトへのサーバー導入やサプライサイドのプロダクト導入技術支援なども手がけています。
コロナ禍から急速に高まったデジタル広告の需要
──宮崎県では、近年の広告市場はどのような状況にありますか。
東条:2019年にインターネット広告費がテレビ広告費を上回ったという調査結果が発表されましたが、当時の弊社でいうとWeb広告は数件運用しているだけで、デジタルマーケティング部も発足していませんでした。クライアントはインターネット広告を認知していましたが、「取り組むのはまだいいか」というのが当時のクライアントの感触でした。
東条:しかしコロナ禍でイベントの開催ができなくなり、それまで主流だったテレビ・ラジオCMの出稿が減っていく中で、インターネット広告に取り組み始めるクライアントが急速に増えました。
デジタルでの広告出稿やキャンペーンが増加した反面、たとえばYouTube広告はスキップされやすくなり「以前より視聴回数を取りづらくなった」「見る人に嫌悪感を抱かれやすい」といったデジタル広告の閉塞感も顕著になってきました。
──デジタル広告の閉塞感に対し、どう対応してきたのでしょうか。
東条:まず、クリエイティブの創意工夫に取り組みました。ユーザーのニーズやトレンドを織り交ぜながら、画像だけでなく動画作成を提案したり、ストーリー調のショート動画の作成を提案したりしました。しかし、できることが他にもあるのでは、と模索をしていた中で見つけたのが、インストリーム広告配信を行う「UltraImpression Ad Manager」でした。
プレミアムコンテンツのリーチ力・高い視聴完了率で、多くのユーザーにメッセージをしっかり訴求できる!
セルフサーブ型動画広告プラットフォーム「UltraImpression Ad Manager」
視聴完了率やブランド認知度が向上する、インストリーム動画広告
──「UltraImpression Ad Manager」に、どのような価値を感じていますか。
東条:「UltraImpression Ad Manager」を利用して広告配信できるインストリーム動画広告には、企業のプロモーションにおいて新たな一手になっていると感じています。中でもTVerへの広告配信は視聴者の関心を惹きやすく、高い視聴完了率とブランド認知度の向上に寄与する点に大きな価値を感じています。また、年齢や性別、エリアなどターゲティングの選択肢が豊富で、狙った視聴者へ効果的にアプローチできる点もクライアントへ提案しやすいポイントです。
──UltraImpression Ad Managerの特徴についてお聞かせください。
小野:大きく2つあります。1つ目は、広告配信面がTVerを始めとする国内動画サービスという、プレミアムな枠であることです。そのコンテンツを能動的に見ているユーザーが多いため、テレビCM同様に音ありでしっかりと見てもらえて視聴完了率が非常に高いです。
小野:2つ目は、セルフサーブ型であることです。広告会社で配信設計やレポーティングを実施できるので、狙ったユーザーやセグメントに向けて広告配信をしたり、複数の素材の中でどの効果が高いかA/Bテストを行えたり、PDCAを回したいというニーズに応えられます。
また、最低出稿金額を設けていないので、ボリューム自体は少ないけれどコアなユーザーに配信したい、特定のエリアに絞って効率よく広告出稿したいというニーズにも柔軟に対応できます。
柔軟な配信設定で、企業に寄り添った広告出稿が可能
──他にはどういった特徴がありますか。
木村:管理画面が使いやすい点も特徴の一つです。UltraImpression Ad Managerでは、広告運用者の視点に立ったわかりやすい管理画面をつくることに注力しています。
したがって、これまで他のインターネット広告を運用してきた方々にも十分使い勝手がよく、一方で初めてWeb広告に触れる方にも使いやすいものとなるよう、開発を行っています。
東条:インターネット広告でよく使われる在庫の見積もりから設定、運用、レポートといった流れを一気通貫で行えます。初めて管理画面を触った際は、直感的に理解でき、すぐに使い始めることができました。
──使用していて、他のデジタル広告との違いや良さを感じる点はありますか。
東条:少額から利用できる点は大きいです。また細かい配信設定ができるのも魅力です。たとえば配信時間は、1時間単位で設定できるので、狙った時間だけを設定した出稿の提案はクライアントに納得感を持っていただきやすいです。
実際、若年層向けに採用のCMを時間やターゲティングなど細かく設定してTVerで流したところ、応募が増えた企業もありました。
矢野:インターネット広告では、変なコンテンツや広告の後に自社の広告が流れることもあるため、不安に思うクライアントも少なくありません。しかしTVerへの広告配信はブランドセーフティの観点からも安心して使っていただけます。むしろ全国区の広告主による動画広告の後に自社の動画広告が流れることもある点がメリットになっています。
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セルフサーブ型動画広告プラットフォーム「UltraImpression Ad Manager」
インストリーム動画広告を強みに、ローカル企業のプロモーションをけん引
──UltraImpression Ad Managerを導入してから、提案の方針やインストリーム動画広告活用に変化はありましたか。
矢野:以前は、大型案件を中心にインストリーム動画広告を追加するご提案を行っていました。しかし2024年度からはテレビCMを出稿している企業などに対し、少額で「試していただく」ご提案をしており、かなりの企業様から引き合いが来ています。
東条:動画広告を流すためには動画素材が必要になりますが、ローカル企業ではその予算が確保できないことが少なくありません。しかしテレビCMなどで、すでに動画素材を持っていれば、試していただくハードルをグッと下げることができます。
またUltraImpression Ad Managerで実施するインストリーム動画広告は、テレビCMに近い感覚なので、今までWeb広告に取り組んでいなかった企業にも利用していただきやすいです。
矢野:ローカル企業では、予算的にゴールデン番組へのテレビCM出稿は難しいことも多いですが、TVerであればそうした番組に出稿ができる点も喜ばれています。テレビ・ラジオCMでは予算的に難しいクライアントも、TVerへの広告配信だけ出稿する企業もあります。
東条:他のWeb広告は複数の出稿をまとめてご提案する場合が多いのですが、UltraImpression Ad Managerを利用したインストリーム動画広告は単体でも売れます。今や弊社の強みとなり、導入したことは非常に良かったと思っています。
広告の可能性を広げ、多様なニーズに応える
──最後に、今後の展望について教えてください。
東条:MRTアドでは、テレビCMのメリットとWeb広告のメリットをうまく掛け合わせて、地域の企業や自治体と連携しながら、より効果的なプロモーションを実施していきたいと考えています。また、UltraImpression Ad Managerを通じてより広域な広告展開をし、クライアントのニーズに応えていくことも目指しています。
2024年7月からはJ SPORTSの配信面が増えましたが、弊社ではスポーツのイベント事業にも携わっているので、今後はそうした案件でも推進していきたいと考えています。
矢野:弊社は営業部とデジタルマーケティング部が同じフロアにあります。なのでお客様の要望に対し、すぐに連携を取って対応しやすいのが強みです。これからもTVerへの広告配信などの動画広告を活用しながらニーズに応えた広告出稿を行い、幅広いクライアントを獲得していきたいです。
小野:UltraImpressionとしては2つあります。1つは、配信面の拡大です。2024年7月からスポーツテレビ局「J SPORTS」と、名古屋のテレビ局主体で運営しているメディア「Locipo」を追加しました。今後も他のメディアと提携し、配信面を増やしていけたらと思っています。
もう1つは、インタラクティブな広告のフォーマットを検討しています。たとえばユーザーにクリックなどのアクションを促しやすい広告フォーマットをつくり、インストリーム動画広告から商品購入や申し込みにつなげられる体験をつくれないかを模索しています。
木村:プロダクト開発としては、市区町村など狭い範囲でのターゲティングや、どういうエリアでどんな配信をされたかという詳細なレポーティングができるようにしたいですね。よりインストリーム広告の可能性を広げる開発を推進できたらと思います。
MRTアドさんをはじめ、利用する方々からの声を反映させながら、たくさん使っていただけるプロダクトにしていきたいです。
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セルフサーブ型動画広告プラットフォーム「UltraImpression Ad Manager」