限られた予算の中でパフォーマンスを最大化するには?
MZ:SmartNews Adsを活用するにあたって、意識すべきことを教えてください。
上野:限られた予算内でパフォーマンスを最大化するために意識すべきことは二つあります。一つ目が、SmartNewsが持つ独自の機能をフルに活用することです。たとえば当社では、「記事キーワードターゲティングEX」や「SMARTターゲティング」という機能の活用により、クライアント企業の業種ごとにターゲティングをチューニングしたり、新たなターゲットを発見したりしています。
もう一つが、媒体の特性やユーザー属性に合わせてクリエイティブフォーマットを活用することです。具体的には、「カルーセル広告」を積極的に活用しています。
MZ:それぞれの機能についてもう少し詳しく教えていただけますか?
中村:記事キーワードターゲティングEXは、当社が持つユーザーデータを用いてターゲティングを行う機能です。過去30日間に指定のキーワードを含む記事を閲覧したユーザーをターゲットにする通常のキーワードターゲティングに加えて、その閲読回数や期間の指定も可能になっています。これにより、特定のジャンルの記事を短期間で複数回読んだ人などをターゲットにできるため、興味関心の度合いが高まっているタイミングで効果的に広告を配信できます。
SMARTターゲティングは、2024年4月に実施した広告管理画面のアップデートにともない新たにリリースしたオートターゲティング機能です。商材の内容や広告配信の結果に応じてターゲットを自動で最適化するため、想定していなかった新たなターゲットを広告効果に基づいて発掘できます。
カルーセルフォーマットは、複数のクリエイティブをまとめて配信できる機能です。同フォーマットの活用により、多くの情報をまとめてユーザーに届けたいといったニーズに対応できます。
CPAが80%下がった事例も 機能のフル活用で広告効果を向上
MZ:これらの機能を実際に活用して成功した事例を教えてください。
上野:記事キーワードターゲティングEXについては、人材業界のクライアント様で活用し、成果につながりました。同社では、3ヵ月間に3回以上、指定キーワードを含むコンテンツを閲覧したユーザーに広告配信を実施。その結果、通常のデモグラターゲティングと比較すると、CVRが2倍、CPAは半分になりました。
SMARTターゲティングは、アパレル業界のクライアント様で活用しました。同機能でコンバージョンの可能性が高いユーザーに拡張配信を行ったところ、新たなターゲットが既存のターゲットよりもCVRが高い結果に。割合でいうと全体のCVの8割を占めるほどになりました。また、同商材は元々男性向けだったので、男性に対してのみ配信を行っていたのですが、同機能により女性にまで配信が拡張。その結果、新たな顧客層の発見に加え、CPAもその他のターゲティング手法と比較して約45%低下しました。
梁:カルーセル広告は、当社では主にリターゲティングで活用しています。理由は、絶対におさえたい確度の高いユーザーに対して複数のクリエイティブを使うことでより具体的な訴求が行え、購買意欲を高めることができるからです。食品業界のクライアント様で活用した事例では、同じリターゲティング配信を1枚バナー広告で行っていた時と比較して、カルーセル広告では、CPAを約80%下げることに成功しました。