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CPAが最大で8割低下 中小企業が広告効果を最大化するには?【スマートニュース×ソウルドアウト対談】

 デジタル広告は認知向上や売上拡大につながる有効な手段だが、特に中小企業ではその予算が限られている制限の中でも効果的な施策を打ち、成果を最大化する戦略が必要だ。そんな中、中堅・中小企業に特化してデジタルマーケティング支援を行うソウルドアウトは、スマートニュースが提供する広告サービス「SmartNews Ads」を最大限活用し、支援企業の成果創出に成功している。本記事では、ソウルドアウトの梁瑞怡(ヤン・ソイ)氏、上野卓也氏と同社を担当するスマートニュースの中村優氏に、中小企業の広告主が抱える課題と、中小企業の支援におけるSmartNews Adsの強み、具体的な活用事例をうかがった。

中小企業の広告主が抱える四つの課題

MarkeZine編集部(以下、MZ):中小企業の広告主が抱えている課題について教えてください。

梁:広告配信を行う際に企業が抱える悩みは大きく四つに分けられます。一つ目が予算の制約です。大企業と比較して中小企業は予算が限られることがほとんどです。その中で広告パフォーマンスの最大化が企業には求められています。

ソウルドアウト株式会社 プラットフォーム戦略推進本部 本部長 梁 瑞怡(ヤン・ソイ)氏

梁:二つ目が、専門知識の習得です。効果的な広告戦略を立てるためには、専門的な知識と経験が必要です。しかし、これらを兼ね備えた人物を採用・育成することは容易ではありません。

 三つ目が、Webマーケティングの変化への対応です。特にWeb広告は、トレンドの変化やアップデートが非常に速いです。これに少ない人員で対応するのは難しく、課題を抱えている企業は多いです。

 四つ目が、リソースの確保です。上記の課題の対応には、時間的にも人員的にもリソースを新たに確保する必要があります。ですが、そのような余力がない企業が多いです。

 私たちは、全国各地に拠点を置き、地方を含む日本全国の中堅・中小企業といったSMB領域でのサポートに特化することで、それらの課題に戦略的かつ専門的なアプローチとサポートを提供しています。

SmartNews Adsで「地域密着型マーケティング」を強化

MZ:中小企業が抱えるこれらの課題を解決するためにソウルドアウトでは、2021年からスマートニュースの広告サービス「SmartNews Ads」を積極的に活用しています。同サービスの活用に注力する理由を教えてください。

上野:注力する主な理由は、地域密着型マーケティングの強化と、幅広いユーザー層へのリーチを狙おうと思った時に強みがあると感じているからです。

ソウルドアウト株式会社 プラットフォーム戦略推進本部 メディア推進第3グループ グループ長 上野 卓也氏

上野:SmartNews Adsでは高精度なデモグラターゲティングにより、地方にある中小企業が、地域住民に対する効果的なアプローチを行うことが可能です。これにより、新たな顧客層を開拓するチャンスを作れます。

 また、SmartNewsのユーザーは、隙間時間に情報収集をするような情報感度の高い人が多いのも特徴です。そのため、他の媒体ではアプローチできないユーザー層に対して効果的に広告配信ができ、他の広告との差別化も行えます。実際、他の媒体ではうまくいかなかった広告がSmartNews上での配信ではうまくいったというケースも見受けられます。

 その上で、低価格で出稿が可能な点も大きなポイントです。先述の通り、中小企業の多くは、広告に対して予算が十分に確保できません。そんな中、限られた予算の中で配信できるのは大きな強みです。予算に対してのインプレッション数やクリック数が他の媒体よりも多く、そのために少ない金額だったとしてもクリエイティブやターゲティングの検証まで行えます。

MZ:「SmartNews Ads」のサービスについて、改めて概要を教えていただけますか?

中村:SmartNews Adsには、運用型広告「Standard Ads」と予約型広告「Premium Ads」があります。その中でもStandard Adsは、少ない予算でトライでき、顧客獲得のハンドリングもしやすいため、ソウルドアウト様にもメインで提案・運用いただいています。

 これらの提案・運用を通して、「SmartNews Ads パートナー プログラム」においてソウルドアウト様は、「Gold」ランク認定企業に選定されており、当社との連携を強化しています。

スマートニュース株式会社 広告代理店 第一事業部 第二営業課 エージェンシーセールス 中村 優氏

中村:媒体の特長としては、まず配信形態が挙げられます。SmartNews Adsでは、広告のUIがニュースコンテンツと調和した形式になっているため、ニュースを閲読するユーザーに見てもらいやすいです。

 そのほか、広告掲載面の形式や場所が多種多様なことも特長ですが、面の質の高さにも着目いただいています。SmartNewsでは、3,000以上の媒体と提携して信頼性の高い情報を提供しています。ゆえに、ブランドセーフティーの観点でも質の高い面で広告を配信することができるんです。

限られた予算の中でパフォーマンスを最大化するには?

MZ:SmartNews Adsを活用するにあたって、意識すべきことを教えてください。

上野:限られた予算内でパフォーマンスを最大化するために意識すべきことは二つあります。一つ目が、SmartNewsが持つ独自の機能をフルに活用することです。たとえば当社では、「記事キーワードターゲティングEX」や「SMARTターゲティング」という機能の活用により、クライアント企業の業種ごとにターゲティングをチューニングしたり、新たなターゲットを発見したりしています

 もう一つが、媒体の特性やユーザー属性に合わせてクリエイティブフォーマットを活用することです。具体的には、「カルーセル広告」を積極的に活用しています。

カルーセル広告のイメージ。3〜10枚の画像を設定できる

MZ:それぞれの機能についてもう少し詳しく教えていただけますか?

中村:記事キーワードターゲティングEXは、当社が持つユーザーデータを用いてターゲティングを行う機能です。過去30日間に指定のキーワードを含む記事を閲覧したユーザーをターゲットにする通常のキーワードターゲティングに加えて、その閲読回数や期間の指定も可能になっています。これにより、特定のジャンルの記事を短期間で複数回読んだ人などをターゲットにできるため、興味関心の度合いが高まっているタイミングで効果的に広告を配信できます

 SMARTターゲティングは、2024年4月に実施した広告管理画面のアップデートにともない新たにリリースしたオートターゲティング機能です。商材の内容や広告配信の結果に応じてターゲットを自動で最適化するため、想定していなかった新たなターゲットを広告効果に基づいて発掘できます

 カルーセルフォーマットは、複数のクリエイティブをまとめて配信できる機能です。同フォーマットの活用により、多くの情報をまとめてユーザーに届けたいといったニーズに対応できます。

CPAが80%下がった事例も 機能のフル活用で広告効果を向上

MZ:これらの機能を実際に活用して成功した事例を教えてください。

上野:記事キーワードターゲティングEXについては、人材業界のクライアント様で活用し、成果につながりました。同社では、3ヵ月間に3回以上、指定キーワードを含むコンテンツを閲覧したユーザーに広告配信を実施。その結果、通常のデモグラターゲティングと比較すると、CVRが2倍、CPAは半分になりました。

 SMARTターゲティングは、アパレル業界のクライアント様で活用しました。同機能でコンバージョンの可能性が高いユーザーに拡張配信を行ったところ、新たなターゲットが既存のターゲットよりもCVRが高い結果に。割合でいうと全体のCVの8割を占めるほどになりました。また、同商材は元々男性向けだったので、男性に対してのみ配信を行っていたのですが、同機能により女性にまで配信が拡張。その結果、新たな顧客層の発見に加え、CPAもその他のターゲティング手法と比較して約45%低下しました。

梁:カルーセル広告は、当社では主にリターゲティングで活用しています。理由は、絶対におさえたい確度の高いユーザーに対して複数のクリエイティブを使うことでより具体的な訴求が行え、購買意欲を高めることができるからです。食品業界のクライアント様で活用した事例では、同じリターゲティング配信を1枚バナー広告で行っていた時と比較して、カルーセル広告では、CPAを約80%下げることに成功しました。

中小企業のパートナーとして代理店に求められる二つの観点

MZ:これまでのSmartNews Adsの活用を踏まえ、中小企業を支援する代理店には、どのような取り組みや考え方が求められるのでしょうか。

梁:やはり中小企業は限られた予算内で最大のパフォーマンスを出し、競合他社と戦う必要があります。それには、現状維持ではなく常に新しい取り組みへの挑戦が求められると考えています。そんな企業の挑戦をサポートするために、媒体の新機能やアップデートの情報を素早くキャッチアップし、検証することが我々には必要です。

【クリックすると拡大します】
新管理画面のイメージ

梁:加えて、これらの検証を成功させるためには、媒体との連携強化も欠かせません。密な連携によって最新情報を共有することで、知識の深掘りやノウハウの蓄積が行えます。これが結果的にはクライアントへの価値提供にもつながるのではないでしょうか。

MZ:媒体側も巻き込んで一緒にクライアントをサポートする体制が重要なんですね。

梁:そうですね。そういった面でスマートニュース様は、私たちがクライアントを支援する時と同じ熱量で私たちに対応してくれるので、パートナーとして非常に心強いです。ただ単に新機能を紹介するだけではなく、私たちのクライアントの特性や背景を理解した上で提案をしてくれています

 加えて、当社は日本全国各地に営業所があるのですが、スマートニュースの担当者が各拠点に直接足を運んで、各営業所が抱えている課題を理解してくれます。このように、媒体と代理店で密な関係を作ることが成果につなげる上で必要だと思います。

効率的な媒体の検証で勝ちパターン創出を目指す

MZ:今後、SmartNews Adsをどのように活用していきたいか教えてください。

梁:引き続きターゲティング機能をフル活用しつつ、アップデートによる最新機能をいち早く把握することで、当社ならではの運用手法を確立していきたいと考えています。そのためにもスマートニュース様には媒体の独自性を生かした新機能の開発を引き続き進めてほしいと考えています。

上野:先日アップデートされた新管理画面の検証などを進めながらも、新たな“勝ちパターン”を創出していきたいですね。そのためにも、個人的には、新たなターゲティング手法の提供を期待しています。ニュースアプリだからこそ得られる1st Partyデータを活用した独自のターゲティングでクライアントへの価値提供を行っていこうと思います。

中村:当社では「SmartNews Ads パートナー プログラム」を通じて販売代理店様との連携を強化しております。同プログラムは、スマートニュースの広告商品・サービスを取り扱い、当社と直接的な取引を行う販売代理店様を対象に審査を行い、認定された販売代理店様を「SmartNews Ads パートナー」として連携を強化する制度です。

 広告主様には、当社が認定する実績のある販売代理店様を見つけやすくなり、より効果的なマーケティング活動をサポートさせていただけるようになります。ソウルドアウト様は同プログラムにおいて「Gold」ランク認定企業となっており、広告主様へのさらなる支援のために両社での連携を強化しております。

MZ:スマートニュースとしては、今後、どのような価値を新たに提供したいと考えていますか。

中村:新機能の検証や勝ちパターン創出に寄与できるような提案を行うことでクライアント企業様、ソウルドアウト様のどちらからもSmartNews Adsを活用して良かったと思われるパートナーを目指していきたいです。今後も皆様に広告効果を実感してもらえるような新たな機能を次々とリリースし、より選ばれるアプリとして成長していこうと思います。

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 SmartNews Adsでは、一人ひとりの関心に合わせた情報を配信するニュースアプリ「SmartNews」のユーザーに対して、「有益な情報の一つとして」広告の配信が行えます。そんなSmartNews Adsが持つ特長を下記のURLで詳しく説明しています。本記事とあわせてご覧ください。

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この記事の著者

加納 由希絵(カノウ ユキエ)

フリーランスのライター、校正者。地方紙の経済記者、ビジネス系ニュースサイトの記者・編集者を経て独立。主な領域はビジネス系。特に関心があるのは地域ビジネス、まちづくりなど。著書に『奇跡は段ボールの中に ~岐阜・柳ケ瀬で生まれたゆるキャラ「やなな」の物語~』(中部経済新聞社×ZENSHIN)がある。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:スマートニュース株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2024/10/09 12:00 https://markezine.jp/article/detail/46720