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事例を通して見る世界のマーケティング/ブランディングのトレンド

生活者とAIの心理的な距離感━━調査&事例で見る「AIとブランドの向き合い方」

まとめに代えて:AIの可能性と忘れてはならない「懐疑論」

 今回の記事では、AIを活用した/テーマにした、キャンペーンを紹介させていただきました。

 膨大な情報処理からアイデアを生み出し、それをコンテンツとして効率的に自動生成、そして無数のパーソナライズドされた顧客体験を提供する。人的な作業では限界があったことを可能にするという点で、今後AIはブランディングやマーケティングにとって、大きな機会を生む存在になってくると考えられます。

 同時に、今回どの事例も、AIの技術を上手く活用するだけでなく、興味関心や共感性といった、生活者との関係性においてAIを上手く活用しているところに、キャンペーンの成功のポイントがあると考えています。

 最後に、生活者からのAIに対する懐疑的な側面に関しても触れさせてください。

 ここまでの調査では、AIの素晴らしい可能性に対して、多くの生活者が肯定的に捉えていることが確認できています。一方、肯定論よりも数値は少ないものの、それと相反するような懐疑的な意識も見て取れています。

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 調査結果が示唆するように、データリスクや一部企業の独占など、AI技術を社会がどうコントロールするかが課題と思われているようです。また倫理観や雇用といった自身の生活への直接的な悪影響への心配が見て取れます。またAIに対する懐疑心の程度は国により大きく異なり、新たなデジタルディバイドを生みそうな傾向も見て取れます。日本は他国と比べ、ある程度ニュートラルにAIの社会浸透を見ていることがわかりますね。

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 社会変容の中心になると考えられるAI。ブランドやマーケティングにとって、今後避けては取れない進化であり、また大きな機会であると考えられます。技術的な側面もそうですが、AIを活用して生活者と関係性を深めるためには、今後も生活者意識の変容も合わせてしっかりと見ていく必要がありそうです。

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この記事の著者

北市 卓史(キタイチ マサシ)

HAVAS JAPAN 株式会社   Executive Director営業職をベースに、国内と海外にて広告代理店の会社/新規事業立ち上げに従事。2022年より世界149カ国にオフィスを展開する広告代理店であるHAVAS社の日本法人の現職に就任。多様性のある職場や働き方、他国オフィスとの...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/10/22 08:00 https://markezine.jp/article/detail/47194

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